交流活動 | 市川国際奨学財団 Ichikawa International Scholarship Foundation

2018年度 5月交流会

5月12日（日）、熊野古道の道普請にいってきました！
当日はＪＲ大阪駅前の大型バス駐車場に9時に集合。3時間バスに揺られて、ようやくついた熊野入口の道の駅。
そこで腹ごしらえを終えて、道普請の現場まで1時間半かけて山道を歩きました。
和歌山県の職員の方々とお会いしあいさつを終えたところで目に飛び込んできた、土の大きなひとやま。これを運び、普請に使い終わらないと今日は帰れませんことがわかっているので（笑）、みなさん、がんばってくれました！

海外からきていたハイカーとも挨拶しながらの活動、結構楽しかったですね。ほんとうにお疲れ様でした！

では、参加してくれた奨学生の感想をご覧ください！

KANG BYUNG JUN

ユネスコ世界遺産に“道”は二つ登録されている。一つは、スペインにある“サンティアゴ・デ・コンポステーラの巡礼路”で1993年に登録された。二つは、日本の和歌山県にある“熊野古道”で、この道は2004年に登録された。二つとも有名で、毎年全世界の人々が訪ねる名所である。今回我々は、その中で、和歌山県にある“熊野古道”を訪ねてきた。長い歴史を持っている道が我々に見せてくれたことは、想像もつかないレベルの広さと、すごくきれいに保全されていた自然の美しさであった。私も山登りが好きで、休み中には韓国の様々な山を登っているが、“熊野古道”からは、以前の経験では感じられなかった壮大な雰囲気が伝わってきた。時間をかけ、長い道を歩いてみたらどのような気持ちになるのだろう。今度、余裕のある時間を作って長い距離を歩いてみたい。

“熊野古道”では、世界遺産に登録される程の自然の美しさと長い歴史を味わうこと以外に、世界遺産を自分の手で直接に整備する新鮮な経験ができる。今回の研修は、“熊野古道”をハイキングすることのみならず、世界遺産の一部を自分の手で作るということで、今までより意味の高い時間であった。土を肩で担いで、運んで、散らかして、固める作業を繰り返し、専門家の方から土地の作り方を学びつつ、より長く保全できる新しい道を自分らの「手」で作った。80 kmに相当する長い道の中、ほんの少しだけではあるが、自分の手で世界遺産を整備したという経験は、一生忘れられない経験になるのだろう。作業をしながら思ったことがある。‘他の留学生たちに広げることもいいのではないか’と。例えば、神戸大学には韓国人留学生会があるが、その会の行事として活動すること等も意味あるのではないかと思った。

今回の研修会は、ハイキングを通じた健康、世界遺産を通じた勉強、さらに、OBも含めて色んな人々との交流、この三つのポイントが絶妙に交わった非常に良い時間であった。次回の研修会も楽しみにする。

YODTOMORN　Pimprapa

2018年5月12日に、市川国際奨学財団の引率のもと、世界遺産・熊野古道道普請活動を行いました。

まず、午前中時間のほとんどは車での移動時間です。また熊野古道へ行く前に古道歩の里で昼ごはんを食べました。豆腐やはり美味でした。道普請という活動が約12時頃より始まりました。道普請の場へ行くまでの経路では様々なことを勉強することができ、あるいは「べんりバス」などです。私は今年日本にちょうど5年間になります。ずっと大阪に住んでいますので、大都市以外の地域ではどのような雰囲気があるのかについては想像できません。しかも、日本の福利厚生を考えると、今後私の母国も福利厚生が様々な側面（社会保険、雇用保険なども含む）充実しなければならないと考えます。

現地に到着した後、皆さんと一緒に作業をしました。今回の活動は作業を４つのステップに分けることができます。それらは、①士を士の袋に入れる、②士の袋を背負って運ぶ、③詩を道に入れる、そして④士を固める、ことです。最初に、私は砂の量をみると、ちょっと時間がかかるかなと思いました。ただし、皆さんのご協力を賜り、思いより早く終了しました。これを考えると、人間は、人間関係無しで生活していくことが出来ないということが理解できました。研究者も同様に共同研究をしている方も少なくない。特に理系分野の学者たちは「」ゼミの中に属し、他のゼミ生たちの研究を同じ方向にしています。一方、文系の人たちは理系の人より研究対象を自由に決めることができると思いますが、近年のグローバル化や情報化の影響により、多くの学者たちは共同研究をしています。その共同が時間短縮だけではなく、新たな手法・方法などを導き出すと思います。

普請活動を終了した後、熊野古道にトレッキングしました。熊野古道でいろんな体験をしました。歴史的なものを興味があまりない私は様々なことを学ぶことができ、昔の人々の生き方などを深く考え、良い一日になりました。和歌山県のガイド様にも大変、お世話になりまして、色々なことを教えてい頂き、とても感動致しました。財団と皆さんのおかげで思い出深い旅になりました。今後とも、宜しくお願い致します。

杜依濛

この度、市川国際奨学財団のご招待を受けて、熊野古道での道普請活動を参加致しました。朝8時に大阪梅田駅から出発、十数名の仲間と一緒にバスに乗り、およそ3時間をかかって、「ちかつゆ」と呼ばれるドライブインに到着しました。一時間ぐらいの休憩時間を使って、ぽかぽかの豆腐鍋を食べながら、みなさんとお互いに自己紹介をしました。その後、熊野本宮館で語り部さんと合流し、景色を眺めながら登山道を歩き、式水茶屋の近くまで到着しました。茶屋の前で熊野古道の由来と作業内容を聞いて、熊野古道の道普請の意義をやっと分かりました。世界遺産の文化を育んだ紀伊山地は、年間を通して雨量が多く、台風などの災害にもたびたび見舞われる地域でもあり、道の傷みも確認されているようです。紀伊山地の霊場と参詣道を守るために、継続性のある保全活動を展開することがすごく重要だと分かりました。

今回の道普請内容は、熊野参詣道中辺路で、雨水により土が削られてしまった箇所への土の補充及び整地作業でした。私たちは作業員さんの指示によって、土を入れた袋をいただいて、伏拝王子跡付近に整備作業を行いました。仲間たちと土を運搬しながら、たこで道を固めていました。土置き場から作業場までの距離はそんないに遠くないが、すこし疲れましたが、初めての体験なので、すごく楽しかったです。この歴史が刻まれた古道が、私たちの手で整備したことを思うと、誇らしい気持ちでいっぱいです。

道普請の後、熊野古道を散策し、約１時間をかかって、ようやく世界遺産である熊野本宮大社に到着しました。語り部さんから、熊野本宮大社は熊野速玉大社、熊野那智大社を合わせて熊野三山と呼ばれ、崇神天皇の時代からも創建した凄く古い神社だと分かりました。古い時代から、皇族や貴族も、武士や庶民も熊野信仰を信じて、熊野古道を通じて熊野本宮大社に参拝しました。

私は昔から熊野本宮大社のことを知っていた。友たちと雑談する時、凄く有名な神社だと教えられた。あの時、「いつか余裕があったら、どうしても一度訪ねて行きたいなぁ」と思い、今回は財団の招待のおかげでやっと行けるようになりました。本宮大社で参拝し終わった後、友たちと一緒に、「熊野大権現」の奉納幟が立ち並ぶ158段の石段から山を降りました。帰る道のバスで、みんなが疲れて寝てしまいました。私は美味しいお弁当を食べながら、この楽しい一日をゆっくり味わいました。

Qian

This is the first time for me to do road construction in the forest, also this activity impressed me a lot not just for the beautiful nature of the forest in Kii mountain, but also the people who lived around there willingly protect this cultural heritage.

We walked from the horseracing bus stop to the Kumano Hongu Taisya together with narrator. From the narrator we know that Kii mountain chain ranging from 1,000m to 2,000m running east-west as well as south-north is a mountainous zone where deep woods and forests are nurtured by abundant precipitation of more than 3,000 millimeters a year. Since old times of lore, the Kii Mountain Ranges have always been thought of as a special region inhabited by the gods. For Buddhism’s esoteric school of Shingon, imported from China, the Kii Mountain Ranges were also a place to practice mountain asceticism. Moreover, along with the rising of the influence of Buddhism, the spreading of notions peculiar to Japan such as the “fusion of Shinto and Buddhism” and of the Buddhist concept of the “eventual demise of Buddhism and a time of no enlightenment leading to chaos in the world” lead to the thought of the Kii Mountain Range as a “pure land.” It became the area for ascetic practices such as Shugendo’s mountain asceticism, through which the practioner could acquire supernatural strength. As a result, the three sacred mountainous regions in the Kii Mountain Ranges of Yoshino/Omine, Kumano Sanzan, and Koyasan, and the pilgrimage routes leading to them such as Omine Okugakemichi, Kumano Sankeimichi, Koya Sankeimichi came to life. The people from the capital, and also from around the country began visiting, and these sites came to exert a big influence upon the developments and exchanges of Japanese culture and religion.

During our walking, we underwent the road construction in the Nakahechi. The work contents transporting and supplementing soil to the place where soil was scraped by rainfall. About 2 tons of soil was supplemented for the road. There was about 200 meters from the soil storage place to the work place. Every one of us carried round-trip with sandbags. After we replenished the soil, we tried to use octopus to solidify soil. It was an impressive and meaningful activity. Every one of us enjoyed a lot and learned a lot related to kii mountain and improved the awareness of protect the environment. Thanks so much for Ichikawa international scholarship foundation who organized this meaningful activity which we cannot only know the history of this place well, but also know Japan world heritage and the attitude of Japanese treated on the natural environment. From this activity, I aware we should protect our environment positively and we should start from our side and little things.

BENJAMANO APINAT

にとって、和歌山といえば、豊な山があり、きれいな海があります。そして大阪から遠くないように見えるが京都や兵庫と比べると結構遠いと思います。和歌山に観光したことがあるが、熊野古道に行ったことがありませんでした。バスを少し長めに乗って、山や谷の景色を見ながら、熊野古道に行くことを楽しみにしました。

　今回の研修会では熊野古道の道普請を行いました。そこで、世界遺産の話、熊野古道の歴史や昔の人々の暮らしもたくさん聞きました。道普請の体験と多くの話の中で、非常に印象が残っていることは二つありました。

一つ目は、熊野古道の神様の考えの話です。昔の日本では、性による差別がひどく、どれだけ神様に強く信じても、一般的に生理中の女性は汚いと判断されます。よって、生理中の女性たちは神社に参拝することができなかったそうです。しかしながら、熊野古道の神様は他の神様と違って、熊野古道の神様の神社には生理中の女性でも誰でも参拝することができるそうです。私は神様などに信じないので、この考えに関して、単に熊野古道の神社が他の神社より権力が欲しくて、できるだけ多くの人を神社に来る、または神社の人気が上がるような策略に過ぎないと思います。しかし、この考えは昔の人の考えなのに、現代的で珍しくて、印象に残っています。

二つ目は、道普請の手法です。道普請は歩きやすくするためのことだと私が思いましたが、実は道普請の目的は世界遺産を守るためです。世界遺産を守ることを優先的に考え、土の種類まで考慮しないといけないそうです。道普請に使われる土は他の場所の土を利用します。そうすると、元々あった土の層と新しく追加された土の層の区別がしやすく、数年後の世界遺産の研究が進みやすくなる。また、道の作るのは土を覆って固めるだけではなく、水の流れも考慮し、定期的に隙間を作り、山の上から水をきれいに流すように、道を作るそうです。山登りの道を踏む度の柔らかさの裏の動力を感じました。

今回の研修会を通じて、熊野古道の多くの話を聞いて、世界遺産をどのように守るかの体験をしました。私が道普請を行って、世界遺産を守る小さな力になれていい経験でした。今後、私が世界遺産に旅行する機会があれば、目で見て写真を撮るだけでなくて、世界遺産の歴史、周りの人の暮らしをもっと興味があるように変わるでしょう。

石理チョウ

５月１２日、市川国際奨学金財団活動として和歌山県にある熊野古道に行きました。長いバス旅ですが、とても楽しかったです。

紀伊山地は、神話の時代から神々が鎮まる特別な地域と考えられていました。また、仏教も深い森林に覆われたこれらの山々を阿弥陀仏や観音菩薩の「浄土」に見立て、仏が持つような能力を習得するための修行の場としました。その結果、紀伊山地には、起源や内容を異にする「熊野三山」、「高野山」、「吉野・大峯」の三つの霊場とそこに至る「参詣道」が生まれ、都をはじめ各地から多くの人々の訪れる所となり、日本の宗教・文化の発展と交流に大きな影響を及ぼしました。『紀伊山地の霊場と参詣道』は、三重、奈良、和歌山の三県にまたがる「紀伊山地の自然」がなければ成立しなかった「霊場」と「参詣道」及びそれらを取り巻く「文化的景観」が主役であり、世界でも類を見ない資産として価値が高いです。「熊野三山」、「高野山」、「吉野・大峯」は、古代以来、自然崇拝に根ざした神道、中国から伝来し我が国で独自の展開を見せた仏教、その両者が結びついた修験道など多様な信仰の形態を育んだ神仏の霊場であり、熊野参詣道、高野山町石道、大峯奥駈道などの参詣道とともに広範囲にわたって極めて良好に遺存している比類のない事例です。また、それらが今も連綿と民衆の中に息づいている点においても極めて貴重な資産です。

その世界遺産「紀伊山地の霊場と参詣道」が2009年７月に登録５周年を迎えました。その本質的価値を再認識し、次世代に良好な状態で資産を承継するため、県では「10万人の参詣道『環境保全』活動」を実施しています。今度市川国際奨学金財団のおかげで、世界遺産保全活動を参加させていただきました。貴重な経験として、豊かな自然環境を囲んで土地を運びました。そういう尊厳な雰囲気で、先人の偉い仕事について、よく理解できました。これら霊場と参詣道は、信仰の対象となるべき諸神、諸仏が千年の歴史を越え、今も人々の心の拠りどころとなっております。

二回目の交流会で、奨学金のメンバーたちと仲良くなりました。もちろん、新しい知り合ったメンバーさんにもいろいろな話をして、視野もひろくなりました。とてもいい経験になりました。

李相国

5月12日和歌山県の世界遺産である紀伊山地の道整備、「道普請」ボランティア活動を行った。その日は朝7時50分ごろ、大阪駅のバス停で集合し、バスで和歌山に向かった。出発しておおよそ3時間、我々は自然に恵まれている和歌山のある食堂に到着した。その食堂でお昼ご飯を頂いた後、自己紹介は始まった。自己紹介は各自出身、名前等と簡単な研究紹介であった。ここでは同じく2018年に採用された学生だけではなく、OBや先輩の方々も居たため、様々な研究テーマを聞くことができた．お昼食事の後はお土産など、少し休憩時間があり、OBや先輩たちと喋る時間を持った。

到着はおおよそ12時ごろ、二人のガイドさんが30人を二組に分けて様々な説明してくれた。参詣道は大阪の淀屋橋から繋がっていて、昔から人々は淀屋橋を出発し、和歌山まで来て、神様に会いに来た。その神様は女性や障碍者などの差別がなく、とても進歩的な考えのある神様であったなど、ずいぶん面白い昔話を聞けることができた．ガイドさんがいなかったら、ただのトレッキングになった道がガイドさんの昔話で意味のある道として見えた。

僕たちが行った道整備はその神社に行く道の整備であった。ここは世界で二つしかない、「道」自体が世界遺産になっている所であって、雨などによって土が流出されることを予防するため、もともとある土に僕たちが土を載せ、ならし固めた。土は2トンが用意されており、4，5回の往復で全部運ぶことができた。また、整備はすべて伝統的な方法で行った。特に土を固める道具は昔からのものであり、新しい経験であった。また、ここで面白かった点は、別の地域の土を使ったところで、別の地域の土は整備対象の地域の土と成分が違い、本物の遺跡と予防のための土を区別するためであった。

活動が終わったのは5時頃であった。土の整備が終わってから神社に行って、解散した。帰りもおおよそ3時間、大阪到着は8時頃であった。

今回の活動は世界遺産を自分の手で保護するといった新しく珍しい経験であった。しかし、終わってからは、もっと事前知識があったらより達成感や充実感を味わうことができたと思う。

GAU JINGJE

今回の交流会は世界遺産・熊野古道に行きました。ただの観光旅行ではなく、古道の修復作業も体験しました。実際に古道の修復作業を参加すると、日本の古跡と自然環境の保全に対する意識を実感しました。まず、修復工法から言うと、今のやり方と古代のやり方が殆ど同じですので、熊野古道の元の風貌を保存することができます。そもそも、古道の修復では歩きやすくなるためではなく、この世界遺産の元の風貌を保全するためであります。別の国の場合、コンクリートで埋める可能性が高いと思いがちだろう？そして、普通の土を使いますが、その土が他の遠い場所から由来するものなので、未来の研究者が土質を分析することによって、見分けることもできます。日本の歴史的な遺産を保護するための心と技術が参考、学ぶべきものだと思います。

この段落から今回の交流会の個人的な感想です。同行した語り部さんから熊野古道にまつわる歴史などの話をいっぱい聞きました。そして、歴史の話が終わっても、ドンドンおしゃべりを仕掛けてきましたので、そのお蔭で、長い道を気楽に歩き済ませることができました。日本の歴史と文化を学びながら世界遺産の修復に自分の力を出すことが出来て、とても充実なじかんをすごしました。今回の“熊野古道道普請“がとても貴重な体験だと思います。ちょっと悔しいのは、交通時間が長すぎて、実際の活動時間が短いという点です。それも仕方ないことを承知しましたが、できれば、緩いテンポと深い体験が欲しいです。個人的には宿泊が必要になっても構いません。

王躍

5月12日に市川国際奨学財団の方々が主催された交流会をキッカケに、奨学財団の仲間たちと共に、和歌山県にある世界遺産・熊野古道に訪れてきました。活動は主に3つのパーツからなり、今回の活動を参加し、本当に充実した一日になると考えております。

1つ目のパーツは“バスでの旅行”なのではないかと思います。なぜかと言うと、1日の半分ほどバスの中で過ごしたからです。バスに乗った及び3時間後、ようやく熊野古道に到着しました。その日の前日に東京で2箇所の面接を受け、疲れましたが、バスの中で窓側から外に向かい、初夏の景色を見ると、心がなんだか癒されました。また、バスの中で、隣の席に座っている奨学生と話し、生活や勉学のことについて感想を分かち合ったり、周りの方々の話題に割り込んだりして、行き道も帰り道もバスの中で時間を楽しむことが出来ました。昼ご飯は熊野古道の入り口の辺りで美味しい豆腐料理を頂き、皆さんが各自に自己紹介をして下さることで、今度は実際OB、OGの方々が何人もいらっしゃることを知りました。皆さんが奨学財団をキッカケに知り合い、その上で一層お互いのつながりを深めようとし、本当に感動しました。

2つ目のパーツは世界遺産の階段に砂を埋めるボランティアの活動です。目的地に至るまで、現地のガイドさんに従い、道のりの場所の名前やその由緒に関して、色々な古い伝説を交えながら説明してくださいました。主な内容は、戦争時代には、現地の方々が親切に他方から来ていた人々を助けあげた物語です。それらの物語から、現地の方々の熱心に助け合う姿に感心しました。1時間ほど歩き、ようやくボランティアをする目的地に着きました。2トンぐらいの砂が地面に散らばっていて、結構体力がかかりそうな仕事だと感じていました。私たちの仕事はこちらの砂を全て約200メートルほど遠い階段まで運んでいくことです。なんの道具もないので、手で作業する辛さを緩和する為に、奨学生たちが色々なアイディアを考え、より楽なやり方に挑戦していたようです。例えば、カバンの中に入れ、カバンで運んだり、重たい砂が入っている袋を肩にのせて、体全体の力を借りたりしていました。流石に皆さんの知恵のお陰様で、暑い中でも、全ての仕事を思ったよりも早く終わりました。

3つ目のパーツはボランティア活動が終わった後の徒歩旅行です。砂運びをした後に、少し水分を補充し、その後の3キロを目標に、再び動き出しました。今度でも、日本の起源に関わる物語をガイドさんに教えて頂きました。約2000年程前、中国の秦の時代の始皇帝が寿命を伸ばせる薬を得るために、自分の部下に薬探しの使命を与えました。当初一緒に薬を探す為の3000人ほどの女の子と男の子たちも一緒に旅に出、今現在の場所まで渡航し、戻らなかったそうです。その3000人の人たちが日本人の祖先なのではないかという説があります。この物語は実際中国においても、非常に有名であり、その真偽をいずれにせよ、日本と中国との間の絆が強いということが確実だろうと考えられます。

感想は以上となります。また次回の活動を楽しみにしています。

楊秋野

5月12日に、市川財団の奨学生同士とともに世界遺産となっている熊野古道に行きました。それは良い気分転換でした。

わずかの一日の旅で、私に深い印象を与えたのは、あそこで生活している人間と彼たちの過ごし方です。都市で暮らしているわれわれは、お金を稼ぐや出世のために毎日一生懸命に頑張っています。それは悪いことではありませんが、激しい競争で負けないため、内心の平穏や幸せを捨てる人間が少なくはないと思います。最近に見たニュースで、20代、30代の若者が徹夜で仕事した結果、重病になってなくなったことが報道されました。このようなニュースをきっかけとして、われわれは一体何のために努力するかをよく考えなければならないと思います。熊野古道に着いて、そこでのんびりと生活している人々を見たとき、それは理想な生活スタイルなのではないかと感じます。田舎で何の憂いもなく、他人との争いに関わる心配もない過ごし方は現代の人々にとって羨ましいだろう。現代社会は、古代社会より発展を遂げたからといって、古代の穏やかな生活にどんどん離れていくだろう。それは果たして望ましいことだろうか。

そして、今回の活動は極めて有意義だと思います。まず、熊野古道で行った保全活動は遺産の保全に僅かにも寄与しました。そこでみんなさんが非常に頑張って重い土を運びました。特筆すべきなのは、私が疲れて力が足りないとき、すでに三つの袋を持っていた石さんは熱心で助けてくれました。みんなさんの努力によって40分ぐらいだけで二トンの土が全部目的地に運ばれました。この保全活動によって、私は、世界遺産保全のスタッフたちの苦労さが分かるようになりました。私たちはわずかの二トンの土の運ぶ作業だけで疲れる感じがしました、そこで世界遺産の保全のために働いている人たちはどれほど苦労したかが我々は想像できないだろう。彼たちに感謝の意を表したい。

次に、今回の活動は奨学生同士の絆を深めました。前回の交流会の参加者は主に新しい奨学生でしたが、今回の活動はOBの人たちなども参加しました。私も新しい友達を作りまして、バスに乗った時にもほかの奨学生と話し合い、社会学の分野の知識も勉強しました。

さらに、今回の活動は、私のような普段あまり運動していない人にとって、良い体を鍛えるチャンスでした。今回の距離は長いとはいえないけれども、私にとってちょうどいいと感じます。しかも、周囲の素晴らしい景色を眺めるながら、奨学生同士と話し合うと、疲れる感じを忘れ、前に進む気が湧いてきます。

市川国際奨学財団のおかげで、有意義の一日を過ごしました。これからも、今回のような活動を積極的に参加する希望です。

Anastasia Rizky

On Saturday 12 May 2018, I participated the travel experience in Kuma no kudo in Wakayama with all the scholars who received scholarship from Ichikawa international scholarship foundation. There were 29 scholars who participated in this event, we are not only from the same batch, but also from previous batch or even from the batch whom scholarship has been completed. Moreover, I was so happy that finally I found another scholar from Indonesia.

We started our journey from Osaka station, taking a bus to reach there about 4 hours and half. It was bit far, but we stopped for lunch in one of rest areas in Wakayama and we had a very delicious meal. Again, I am very grateful about Ichikawa international scholarship foundation for understanding that some of scholars are Muslims and the all food prepared was acceptable for us. It was very tasty!.

After arriving in Kumano kudo, we had three tour guides who shown us the path to hike and explain many things about some spots there. In the middle of our trekking, we all also participated in volunteering activity to fill the hiking trails with soil and compact it. This volunteering activity gave me good experience to work together in a team with other scholars. We did it in fun way, cheered each other and helped each other, something that was very valuable and positive to encounter at.

In Addition, I have a great impression about Kumano kudo, this place is one of the world heritage place on earth. This place is so beautiful. One day for me is not enough. I wish I could go back and spend more days there and collect all the stamps along the way and complete them all on the book that I received from the tour guides.

My high appreciation to Ichikawa International Scholarship Foundation that has prepared this amazing activity and let us experience something that we have never had before. I am looking for the next unforgettable events in near future. Looking forward to meeting with all of you again. Thank you very much.

王晨野

初夏の皐月になり、少し汗をかく季節になりました。

今回の行き先、熊野古道は高野山とともに、日本古典文学で聖地として多く描かれていました。文学を研究する人や、日本古典、歴史が好きな人にとって、どうしても行きたいところだと思います。そしてようやく、晴れやかな土曜日に、皆さんと一緒に憧れの所、熊野古道に行くことができました。

熊野に着いたのはお昼頃でした。昼ごはんはお店が事前に用意してくれました。料理は緑、白の二色を重ねた厚い紙を鍋替わりにした豪華な料理で、遠くから見れば、ヒスイのようにきれいで、四つのテーブルに並ばれたら、とても壮観でした。私がいたテーブルに、どうして紙なのに燃えないかという素朴な議論がありました。

おいしい食事の後、いよいよ本格的に熊野古道に向かいます。
天まで伸びたような巨木、土と石で作った細い道、熊野古道は騒々しい現代社会と対極の癒し場所です。最前端に歩いている道案内と解説担当の方は「熊野古道」と書かれた笠をかぶっていて、昔巡礼の人もこのように笠をかぶっているでしょうと、私は想像しながらいにしえを感じました。そして、緑あふれの山に時々うぐいすの声が聞こえ、さらに風流が増しました。歩いている途中、道ばたに様々な小花が咲きまくりました。私はただきれいだなと思いましたが、植物好きな劉さんから花や植物の品種を色々教えてくれました。また、私はスタンプ集めが好きなので、スタンプ集めはさらに楽しみを増えました。そして、スタンプは百葉箱のような木製箱に置いていることも面白みがあると思いました。

最初のスタンプスポットの向こうに上り道がありまして、そこを登ったら、白い熊野本宮大社が見えました。そこに和泉式部の和歌を記載した看板があり、「晴れやらぬ　身の浮き雲の　たなびきて　月の障りとなるぞかなしき」。解説を聞いたら、熊野権現は誰でも、いつでも参拝できる心広い神様だと分かりました。

次に道普請に入りました。一見土は少ないですが、持ち上げる時は想像以上に重かったです。道をたたくタコは重くないですが、何回あげてたたいたら意外に腕が疲れやすかったです。道普請を実際に実践したら、昔道普請した人は私たちのように代わる人がいなく、ずっと普請し続けていたから、本当に苦労したと思いました。もう一つ感心したのは、後人に道の構造が分かりますように、土をわざわざ三重県から運送した文化財への保護意識と長い目で見る意識です。

最後は熊野本宮大社に向かい、御朱印を戴きました。行く道は大きな石がたくさんあり、とても歩きにくいでした。スニーカーを履いている現代人の私たちさえ歩きにくいと思ったら、昔の人は下駄や草履を履いて、相当に歩きにくかったでしょう。

最後に、素敵な企画をしてくださった市川国際奨学財団に心からお礼を申し上げます。とても有意義で楽しい一日でした。

劉娟

この五月十二日に、市川国際奨学金財団のおかげで、二度目の熊野古道参詣ができた。

一回目の熊野古道の旅ははっきり記憶していないが、おそらく三四年前の日本に来たばかりの頃になるだろう。日本語学校の友達二人と紀伊田辺、白浜、熊野古道を歩きまわり、初めての和歌山の旅であった。今から振り返ると、人事がいろいろと変遷し、時間の経つ念を感ぜずにいられない。三四年前のと比べ、この五月の熊野古道の旅は、また違った意味の忘れ難さがあり、別の種の感動を覚えていた。

バスが到着すると、みんなが一と二班に分かれて、語り部の方について熊野古道参詣の旅を始めた。「語り部」というのは、かつて折口信夫を読んでよく出てくる言葉である。とくに『死者の書』に出場する語り部は日本古来の神々と密接な関係を持ち、いかにも神秘的で、人を惹かれる存在である。「語り部」にある種の特殊な憧れを持っているからであろう、現実で初めて語り部の方の二人に出会ったとき、なんだか尊敬の念が禁じ得なかった。語り部の方のおかげで熊野古道についてのいろいろな知識を得て、旅の面白さがずいぶん増えてきた。そのなか、一番興味深く聞かせて頂いたのは、和泉式部についての物語である。女身のゆえに神を参詣することができなかった和泉式部がその場で読んだ歌―「晴れやらぬ　身の浮雲の　たなびきて　月の障りと　なるぞかなしき」―今もなお心底に響いている。昔の人たちはいかに神々に接し、付き合ってきたのだろうか。今はただ憶測するにしかない。

今回の旅で、熊野古道についての知識をずいぶん増えたのみでなく、この旅の一番の目的である道普請で旅の内容を大変充実させていた。世界遺産である熊野古道のために少しでも力になることができたのは何より有意義なことで、忘れ難い旅になる一つのポイントであった。また、土運びの途中で仲間たちがよく「頑張って」「お疲れ様」などとやさしく声をかけてくれるのは、何よりもうれしかった。炎天で汗を流しながら、仲間たちの笑顔はいつも夏の涼しい風みたいなものである。今回の交流会でみんながだんだん家族みたいな存在になってきたような気がする。いつも自分の狭い世界にこもり、市川国際奨学金の下で集めてから、このような出会いができたのは一番の収穫である。

これからも財団の一分子として、財団からの恵みを感謝の気持ちで社会に報い、少しでも有意義なことができるように努力し、また、家族みたいなみんなとの今のこの縁を大事にしていきたい。

Sabrina Sultana

The study tour was organized by Ichikawa International Scholarship Foundation and the location was Kumano Kodo, Wakayama prefecture.
It was May 12, 2018; a perfect day with a sunny weather for a tour. We were 30 people and gathered at Umeda within 8:00 am where our journey begins. It was my first field trip in Japan and I was excited. When we met at Umeda, I felt it was a long desired journey for all of us. At 8 am we began our journey by bus to Kumano kodo, Wakayama. It was a long journey of all most 5 hours. In the mean time we stopped and enjoyed our lunch. I was very surprised and amused enjoying the natural beauty of the long way to Kumano kodo. I took quite a number of pictures. I loved that sight of mountain roads, woods and the beautiful river besides the road.

Kumano Kodo pilgrimage routes were registered as UNESCO World Heritage in 2004. When I tried to learn about kumano kodo, I came to know that people from all levels of society, including retired emperors and aristocrats, have made the pilgrimage to Kumano. These pilgrims used a network of routes, now called the Kumano Kodo, which stretched across the mountainous Kii Peninsula. So, it was a very good opportunity to visit a UNESCO world heritage site and walk down to the ancient pilgrimage route.

We reached there at around 2 PM and we started our walk through the mountain woods to the Kumano. Walking the ancient Kumano Kodo was a fantastic way to experience the unique cultural landscape of Kumano's spiritual countryside. In the way of Kumano we had a great opportunity to participate in a volunteer work. We helped to carry soil one place to another which was used to remake the walking aisles. I think working together helped us to make our friendship stronger. I am sure, each of us enjoyed that time very much. And we again started our walk to Kumano. In the way, we had four stamps in our Stamp book and these made our journey a very nice memory for future.

At last we reached Kumano Hongu Taisha Grand Shrine. A long stone staircase leads to the sacred grounds of the Kumano Hongu Taisha located on a ridge surrounded by giant cedar and cypress trees. It is one of the Kumano Sanzan, three grand shrines of Kumano, and head shrine of over 3,000 Kumano shrines across Japan. We took several group photos there and were very happy. I hope I will go there again with my family.

郭凝恩

last week, under the elaborate arrangement of Ichikawa International Scholarship Foundation，I attended the event named Michibushinn （道普請）which was held in Kumano Kodo .It is meaningful to me, and I am lucky enough to take part in it.

Kumano Kodo is a network of famous pilgrimage routes. Therefore, for thousands of years, people made the arduous pilgrimage to Kumano by walking along these routes. And today, travelers from all over the world come here to experience this ancient rite of worship and purification. I was one of them. In fact, I have been to Kumano Kodo once and it impressed me by its beautiful nature landscape and spiritual meaning. However, I have never thought that I can revisit it and I feel thankful for getting this chance.

Last time, I came here alone and just did the walking. But this time, with two local professional guides walking with us, I got a lot of information of Kumano Kodo, including its history, geography, and legend. I thought it is very educational and helpful. When I introduce Kumano Kodo to other people in future, I believe I can use all of the information.

The main mission of the day is Michibushinn, which is helping to maintain the road of Kumano Kodo. When I heard the introduction given by the local officers, I realized that although I have walked on the road for hours I never noticed the road itself. Actually, the most parts of road are safe and easy to walk, and this is the result of the local peoples’ effort. And when the Michibushinn started, I thought I know how hard the effort is. I felt tired after carried sand for only several times and could not image how difficult for the local people to finish the whole road. I still remembered that when we finished our work, there were several travelers passed by, and everyone began to applause. we had the gratification of knowing that our work was meaningful. Moreover, I realized that it is wrong to take things for granted, even the plainest thing, there are always others’ efforts in it. Finally， I completed the walking with appreciation and gratitude.

After a long journey, I went back home at night. However, the enrichment of my heart counteracted the physical exhaustion. I am honored to be one of the scholarship students and also thankful for being given the chance to attend such valued and special activity.

徐茂峰

日本には世界に誇る数多くの世界遺産があることは周知のとおりである。多くは西日本に点在し、世間の注目を集めている。日本国内の人々だけではなく、世界の各地から多くの観光客が押し寄せることはずっと前からニュースに取り上げられている。自然が恵んでくれた、あるいは先人達が残してくれた世界遺産が歴史を感じさせてくれるところや自然の雄大さを感じさせてくれるところである。傑出した世界遺産を保護する責任は、その遺産を持つ国だけでなく、人類すべてに課せられるべきだと思う。

今回は市川国際奨学財団が主催した熊野古道保全活動に参加させていただいたことに非常に光栄に思う。自らの手で世界遺産の保全ができたのは、人生初、そして一生忘れられない経験だと思う。「袋に土を入れ、保全場所へ運搬し、土をならし固める」という流れで、各国からの留学生がみんな手を携えて、共同作業をしていた。この共同作業からいろいろ考えさせられた。(1)、その世界遺産を理解することは「保護」へつながる。「保護」をしてもらう前、世界遺産の大切さをもっと多くの人々に知ってもらう必要がある。(2)、一人一人の力は限られているけれども、みんなの力を一つに集めれば、大きな大きなパワーが生まれる。世界遺産の保全、環境保護などの面において、自分一人でできることには限りがあるのは当然であり、小さい力もこれを合わせ集めれば大きな力となるに違いない。身近な例を挙げれば、研究というものはもちろん、自分一人で模索するべきであるが、問題にぶつかった時、先生、あるいは、先輩にアドバイスを求めることにより、はやく問題を解決することができるだろう。(3)、人間が生まれた時点から、この世界とつながりを持ち始めた。そして、この世界から恩恵をもらったりして、自分がどんどん成長していく。この恩恵を広く世界に還元するには、私たちができることがいっぱいある。大学院生として、研究に励んで、社会に役に立てる研究成果をあげる。社会人として、職場で仕事をしている中で、思いやり、ほめる、感謝などをしっかりして、人とのつながりを大切にして、会社に貢献するとともに、全社会の発展につながりかねない。学生にせよ、社会人にせよ、共通してできることは、世界遺産保全のようなボランティア活動である。自ら人間力を発揮すればするほど、周りを幸せにするだけでなく、自分自身も幸せにすることだと思う。(4)、今回、多くの方々と手を携えて、共同作業をやってきた。日本語、英語、中国語などの言葉で、交流が盛んに行われていた。異文化を理解しようとする尊敬の意や親切な態度、異文化を知りたいという積極性などを育んでいた。これらの思いを持ち異文化に触れることで、私たちの交流は瞬く間に国境の壁を取っ払い、「人」と「人」が触れ合うようになった。多くの出会いは何物にも代えがたい財産のように感じられた。この出会いの機会を作ってくれた市川国際奨学財団に感謝の意を表したいと思う。

沈靖豊

このたび、われわれ市川国際奨学財団奨学生一同は、ふだん足を踏み入れることのない和歌山県を訪問し、道普請を行うことになりました。その後、マウンテンハイキングを経験するとともに、熊野本宮大社を参拝いたしました。今回の研修会に際して、私は同期の奨学生と新入りの奨学生と、さらに親睦を深めることができたので、大変満足しています。また、社会見学を兼ねて大自然に触れ、環境保護の重要性と必要性を改めて考えさせられました。

今回の研修会に参加したのが約30人で、昼食会の際に財団運営者の方がおっしゃった「よく知っている友達だけではなく、できるだけ分野の違う、多くの人たちと話し合ってみてください」という戒めを銘記していたので、そのうちのほとんどの人と話し合い、いろいろなことについて意見交換をさせていただきました。例えば、バスで隣り合って座っている徐さんと、最近の中日関係や日本・中国の社会問題について意見を交わしました。徐さんは中国浙江省のとある大学において教鞭を執っていることを知り、私は大変感心しました。彼によると、やはり日本の大学生と中国の大学生は立ち居振る舞いがひと味違い、考え方や話し方で容易に両国の大学生を区別することができるそうです。一方、私は中国の大学に入学したこともなく、中国人でありながら一般の中国人大学生がひびどんなことをしているか、どんな考えを持っているか知らなかったというように、中国の大学についての話が聞ける機会はなかなかありません。それだけに徐さんの話すことがいっそう興味深く聞こえます。ほかに、韓国から来ているイさんと簡単な韓国語を使って会話してみました。案外通じたので前もって勉強をした甲斐がありました。

和歌山県到着後、親切な和歌山県の方々が地元の文化や歴史について熱心に語ってくださり、ものすごく感銘を受けました。なんと私たちが歩いていた道は、1000年前にはすでに開拓されており、天皇や貴族たちのための道でありました。江戸時代の人々、昭和時代の人々がこの道を歩いている時には何と思い浮かぶのだろうと、考え始めたら歴史に存在していた偉人たちと会話できてしまいそうです。それだけの年月を耐えてきた熊野古道は、今となってボロボロになったのも無理はないでしょう。もしわれわれが手を出して修復してやらなければ、いずれ道は消滅し、それに伴う歴史の痕跡も消えてしまいます。環境保護は、人類の生存およびその発展の大前提であると言われています。われわれは環境に恵まれて進歩を遂げてきたわけで、環境そのものなくして何もできることがありません。地球を保護しつづけ次世代に継承するのはまさにわれわれの責任ではないでしょうか。

私が市川国際奨学財団奨学生として在籍する時間は残りわずかで、9月末で終わりを迎えることになります。決して長い期間ではありませんが、多彩な人たちと出会い、他所で得ることのできない貴重な経験を獲得でき、感謝してやみません。将来は、市川国際奨学財団の信念を抱えつつ、中日友好の橋となる所存でございます。

蔡汶芯

World Heritage, as the area or landmark selected by UNESCO, were preserved by each country worldwide. Kumano Kudo, one World Heritage in Japan, had history over thousand years ago. It is also well known for its Pilgrimage route. It is located three hours away from Osaka. Besides World Heritage, it is also one of the tourist spots. This is my first time went to Kumano Kudo. In my own perspectives, I think World Heritage not only preserve or maintain the buildings or sites, but also the history. We could see how those pilgrims traveled through the mountains to Kumano Kudo in the past. It was a tough and rough path, but it stronger the idea for us to conduce its preservation. Through this event, I not only learned and helped to preserve the World Heritage site, but also I got the chance to speak directly to other participants for further discussion either regards their researches or job hunting. Moreover, all of the participants could relax through the natural environment in Kumano to stay away from school curriculums. In addition, during the process of carrying the soil, the whole group became one, which everyone works hard and encouraging each other at the same time.

In my own perspectives, I really enjoy this event that held by 市川奨学金財団. I haven’t do volunteer for a long time since I enrolled into university. I am glad to be one of the members that could be help or assist the situation in Kumano Kudo. It is also a very new experience for me, in which to carrying sands and soils for route. In the process, I recognized that everyone makes our own efforts, no matter how much each individual carried, to encourage others and having fun at the same time. After this task, we are also able to walk through the route to enjoy the natural environment. Furthermore, I get the opportunity to discuss topics regards career and researches with other master or doctor degree students. We friendly and kindly exchange information and ideas. By the way, we could also get rid of the stress about school works and immerse ourselves into the beautiful surroundings of Kumano Kudo. This was a great experience. I am able to learn a lot within a day. I will cherish this experience and remember those memories.

応　子龍

5月12日はとても出かけやすい、いい天気だった。皆さんは朝早く、梅田に集合して市川国際奨学金財団の学生交流会に参加した。今回の交流会のメンバーは同級生だけではなく、先輩たちも参加した。参加者数は29名で、今まで私が参加した交流会の中で一番人数が多かった。

8時のバスに乗り、和歌山県にある目的地へ迎えた。梅田から目的地まで三時間ぐらいかかるけど、メンバーたちが活動への期待と興奮の気持ちには影響されてなかった。私はメンバーたちと楽しく喋りながら、外の風景を眺めていた。三時間はあっという間に過ごした。昼間の頃、古道歩きの里ちかつゆについて、ここで美味しい昼ごはんを食べた。メンバーたちは自己紹介して、お互いのことを知ってもらった。昼ごはんが終えて、昼休みの間、みんなでお土産を買った。

昼休みが終わって、私たちは車で熊野本宮大社前で、今回の活動を案内する2人の語り部さんと合流し、活動の拠点についた。バスを降りた後、メンバーは二組に分かれて、各自の語り部さんに連れられて、山へ登りながら、山地のことを紹介し始めた。語り部さんの解説を聞いて、私はここは都市と違って、交通は不便であることをわかった。バスは毎週木曜日しかなくて、近くは学校、店、病院、郵便局などの施設もなく、電波も弱い。もし何かあったら外と連絡を取るのはとても難しい。しかし、都市と比べて、ここの自然環境と空気はよくて、不便なことはあるが、生活はとても快適だと思う。

山へ15分ぐらい登り続けて、今回の交流会の主要な目的とする熊野古道の保全活動”道普請”の場所に着いた。紀伊山地では、年間を通じて雨量が多く、これらの雨により、参詣道の土はしばしば流出する。世界遺産の保全と修復は専門家が行うが、道路の保全は誰でもできることだ。そして、 “道普請”というボランティア活動を通じて自分の手で世界遺産を守ることができた。“道普請”とは、土のう袋を背負って、保全する道路の所に運んで、奈良時代から使われていた道具を使って内を固める。そして、雨降るときは土は雨水に流れにくくなる。しかも歴史研究のために、使った土は三重県の違う性質の土だ。専門達は世界遺産を保護するために細かい所まで考えてくれた。2トンの土を保全作業道路に運ぶことは楽ではないが、メンバーたちは積極で、お互い励ましながら、止まることもなく土を運んでいた。女子たちも男子に負けてない。運び終わって、1人ずつで土を固める作業も体験した。作業する道具は重くて、この作業は土を運ぶよりも疲れるだと思うが、みんなと一緒に頑張って、今回の“道普請”は早めに終わった。そして、道路の前で記念撮影をした。記念撮影を取る前に、面白いエピソードがあって、何人かの外国人観光者が私たちが保全したばかりの道路を歩いていたら、私たちは記念するために拍手し始めた。

“道普請”を終わって、また語り部さんに連れられて、熊野古道ひ沿って熊野本宮大社に着いた。語り部さんは私たちに熊野古道の歴史を語った。昔の人は熊野大社に参拝するのは危険で、この道で命を失った人もいた。徳川幕府時代から昭和時代の政府もこの熊野古道の修繕をし、当時から人々は熊野への信仰は今だにも続いている。

最後、私たちは熊野本宮大社に着いた。語り部さんと一緒に参拝して、一日の活動が終わった。今回の交流会は面白くて、世界遺産の保全に力を出せるのはとても有意義なことだと思う。今後もこのような交流会を参加し、何かの為に力を出したいだと思う。

雅如貴

5月の中旬、共に奨学金を頂いている方々と一緒に熊野古道保全活動「道普請」に参加した。この活動が楽しみながら、有意義の活動だと思った。私たちは自分で土を運んで、ごく短い道だったが、少しばかり昔の信仰者の苦労を感じた。正直に言えば、その当時はあんまり何か思わなかった。後で和歌山県世界遺産センターがブログに修繕前後の道様子をアップロードしてくれたのを見ると、ずっと後になったが、すごく達成感があった。さらに、仲間たちと一緒に労働することを通して、友情が一層深まったこととその前話したことのない方と話しできたのが嬉しいだった。

私が最も印象的だったのが「熊野古道」を修繕するのが三重県から運んできた土の話だった。土質が異なった土を使うことで、後代の人々が元の道がここだと一目瞭然。この話ですごく感動したが日本一貫の伝統を違う気がした。たとえ神社やお寺にすれば、日本は何年に一度完全建て替えするようと聞いた。だから中国人が日本に来るとよく千年前創立なのに立派な新しい建物に驚く。逆に中国の古建築は二つの極端に分かれている、故宮博物院のよう全国の力を集めてその美しさを維持するものもあれば、同じ北京にいるが、かなりの名を持っているのに、中に入ると完全に放置された状態の北京鐘鼓タワーもある。日本のほうがあらゆる大事な財産を後代に残そうという方向だが、中国はそれに善し悪しをつけて、よいものを全力でそのまま残そうという方向。なので熊野古道が日本で世界遺産として登録できるが、中国にも必ず同様な景観があるにもかかわらず、何回も何回も忘れられ、再建されることによって消えてしまう。こう言えば、熊野古道の修繕も日本の古建築保護に一貫していると感じる。

もう一つ印象的だったのがいつも感心するお年寄りのボランティアの方だった。しかし今回は違い認識があった。その原因は先日参加した灘区だんじり祭りだった。このだんじり祭りは、大体所々の神社をベースに展開した地元祭りである。神社を基に、乙女会から婦人会や中青年会全年齢層をかぶさる地域組織があると発見した。その中から、こともの頃から地域へ強く帰属意識をありながら、年とっても、地元に何かを貢献すべきと感じている人々が少なくないだろう。だから日本のお年寄りが多くボランティアとして活躍しているとみられている。そのうち、神社はただの宗教場所ではなくて、さらにコミュニティの中で居場所という大事な役割を持っていることと、さらに国家意識の表現の一部分として、神道にかかわる熊野古道、熊野大社から、地域の小さいな鳥居もないお地蔵みたいな場所でも大切に祀られ、保護されてきたと思う。中国では、都市化とともに激しい人口流動、文化大革命によって伝統文化の伝滅などとも、日本との違いが見出せる原因だと思う。

今回の感想はあんまりに「感想」からずれたが、この活動を通して、私がいろんなことを考え始まった。ほんとに楽しく、集団でしかできない活動を体験できたのが、ありがたくおもっている。

譚佳

5月12日に市川国際財団のおかけで、初めて熊野古道に行くことができた。

朝熊野行きのバス8時発なので、いつもより早く起きて、梅田で奨学生の皆と一緒にバスに乗って熊野に向かった。朝家を出るのが早かったのが原因かわからないだが、バスに乗っている間にぐっすり寝ていた。丸々3時間だった。やっと熊野について、お昼は美味しい寄せ鍋をいただいた。毎回の交流会に参加する人が決まっていないので、今回多くの人とは初対面だった。同じテーブルに座っているインドネシアの留学生がとても明るくて、いつもにこにこしていて、楽しいおしゃべりができた。食事の次に、全ての奨学生が2班に分けられていて、それぞれ違うガイドさんに道を案内してもらいながら、道譜請ウォークのところについた。涼しい天気だったが、日に当たってちょっと汗もかいた。しばらくアイスコーヒーを飲みながら木の陰の下でゆっくり休憩時間をとった。同じところで山登りかで疲れているかわからないが、欧米の顔たちしているカップルがいた。やはり熊野古道は世界の遺産なので世界中の人々を引き付けているねと思った。休憩が終わって、土を運び始めた。最初に2トンの土を見て本当にびっくりした。「これどうやって終わらせるの？！」と困っていた。しかし３０何名の奨学生の力で、もちろん途中にガイドさんの二人も手伝ってくれて、約３０分で２トンの土を運び終わった。狭い道で皆お互いに道路を譲り合いながら、土を下して帰っている人と目的地まで土を運んでいる人お互いに「お疲れ様です！」「頑張れ！」「あともうちょっとね！」という一言で心強くなって、もっと頑張れる気がした。やっと土を運び終わって、目的地で下した土で人が踏めるような道を作るために土を固める作業を始めた。

土を平にするために「タコ」という昔の道具を使っていた。しばらく私たちが運んできた30分前にはまだ袋に入っていた土は今堂々に道になれた。ちょうど欧米観光客がこの道に歩いたファストゲストになった。彼ら通るときに、私たちが道の両側に退けて、大きな拍手を送った。おそらくこの拍手の意味を彼らは分かっていないだろう。しかし、私たちにも熊野古道にも大きな意味がある。世界遺産を守ろうと自分の力を入れて、感動した。

孫　啓翔

久し振りに財団活動を参加して学生時代の楽しさも戻ってきました。今回の活動、熊野古道道普請についても沢山勉強させて頂きました。

約３時間のバス乗り、やっと目的地に着きました、山に囲まれて静かな村ですが私たちの騒ぎと鮮明に感じました。まあ、美しい山風景に楽しいんでいる旅人がたくさんいるからしょうがないと思います。みんな簡単なお昼休憩が取った後出発しました。

最初の道、一番印象深いのは「無人販売小屋」（と勝手に名前を付けました）、道案内人の話によると、これは昔からのやり方で旅人のために設置したものです。山道なので食料を売る店がないため、近所の田舎の人々は御菜やお土産を道沿いに設置した小屋に置き、それらを求める旅人たちはお金を小屋の箱に入れて買い物する仕組みです。「流石自動販売機！」、「これは日本自動販売機の原型ね！」と周りの友達は驚嘆しました。「旅の恥は掻き捨て」ということわざあるけれど、熊野古道を歩んだ旅人と近所の村人の道徳観と信頼関係に尊敬します。旅人と村人の心の中に熊野の神様が宿っているのだろうと不思議にも思いました。

約50メートルを前進したら、今回の出発点、伏拝王子を辿りました。道標68と案内くれました、旅の目処や非常時のために500メートル間隔で道標が設置していると聞いていました。

熊野古道片道約330キロで、今回私たちの道は68番の道標から75番までで、約4キロです。68番道標の側に菊水井があり、ここの菊水町の名前から命名した井だそうです。付近にはバス停はありますが、毎週木曜日しかバスが来ないようで、とてものんびりの町です。昔古道沿いの町は旅人によって潤おわされていたので、宿屋や立派な屋敷も残っているようです。

古道は昔から何回も修繕され、最初は大きい石でできたのですが、昔の旅人の靴が藁や木で出来ていたようで滑りやすく不便なので旅人たちは命が落とした原因の一つで、小石で直したようです。

今回は原始できな方法で古道の修繕を体験させて頂きました、2トンの土はそんなに多く見えませんが、運んでみると重かったんで、約8平方の道しか作らなかったんです。道作りは大変であることわかりました。道沿いに菩薩や観音様の像も設置しており、鎮魂や悪霊の駆除のためと言われました。

神宮前の郵便箱は真っ黒で、聞いたら本宮大社の神様は心の広い神様で、様々な色を受け入れる故、黒でその心の広さを象徴するのです。上に立つ3本足の鳥は3神宮と関わる3つの勢力を象徴します。昔日本有名な詩人（和泉式部）や王様（白河上皇）などの有名人がよく参拝に来るようです。案内人の話を頑張って聞きましたが、聞き逃れるところがたくさんあることにお詫びします。今回の日本文化体験は昔の日本人の旅生活を少しわかるような気がします、神様に対する尊敬、社会に対する自律も私は心から尊敬します。

Phal Chea

It was my first time to join the study tour organized by the foundation as an OB. I was very glad to see and talk to some old friends and new students during the trip. To me, Wakayama, although geographically not very far from Kobe, seems so far away. I have never had the opportunity to visit the prefecture. I am glad that finally I could visit the place, in particular joining the restoring activities and walking the ancient Kumano Kodō.

Before joining the trip, I did not know about the Kumano Kodō ancient route, which was registered as a World Heritage site in 2004. Among the Kumano’s three Grand Shrine, or Sanzan, (Kumano Hongu Taisha, Kumano Nachi Taisha and Kumano Hayatama Taisha), I only used to hear about the Nachi Taisha. I oftentimes see the waterfall photos at Nachi Taisha and always wished that I could visit it one day. Although I could not visit the waterfall this time, I hope I can visit it someday in the future. It was also a surprise to hear that the starting point of the pilgrimage route is somewhere near the headquarters of Zojirushi

I was also impressed by the thoughtfulness in the process of restoring the ancient roads without destroying the old traces. A different type of soil is brought from Mie prefecture so that archeologists can easily distinguish what is the new and old soils when they want to conduct studies in the future. It is a very good experience to be able to participate in the activity, to restore the ancient route, although we could not help much.

The walking course to the Kumano Hongu was also pleasant as it was an easy walk and the distance was not too far. Moreover, the weather on that day was favorable. With informative explanation from Ms. Kato as our tour guide, I can learn more about the local history and many other things. On top of that, what surprised me the most was that she used to walk on the ancient road from Osaka, regardless of her over 60 years of age.

Finally, I am very thankful to Ichiwawa International Scholarship Foundation for always providing us with opportunities to know and learn new things, which we normally cannot experience by ourselves. I look forward to joining more events and learn more about Japanese culture and society in the future.