市川国際奨学財団 Ichikawa International Scholarship Foundation

交流活動

3月交流会

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3月16日、17日で東京国立博物館、国立ハンセン病資料館に学びに行ってきました。

16日午前9時に新大阪駅千成びょうたん待ち合わせ場所に集合。
しかし、当日JR在来線の遅延が発生し混乱のなか集合できた17名で出発しました。
新幹線ホームで車内用お弁当を仕入れ、富士山が綺麗に見える頃、早めの昼食を頂きました。
お昼前に東京駅に着き、大型バスに乗り換え、上野公園の東京国立博物館に向かいます。
上野公園では、早咲きの桜が咲いていて、博物館前の広場で自己紹介を行いました。
研究中のみなさんは研究の進捗を、学位を取得して就職前のみなさんは今後の想いをお話されましたね。
そして、貴重なこの二日間で学ぶとともに大いに楽しもうとみんなで確認しました。
日本館、東洋館、特別展とみるべきものが多く、みなさん熱心に見学されていましたね。
理系、文系問わず、いろんなことに関心に持てるみなさんは流石だと感じました。

そして、ホテルにチェックイン後、早めの夕食を頂き、はとバスさんのナイトクルーズに出発。
オープントップの大型バスから国会議事堂、六本木、東京タワー、レインボーブリッジの夜景を楽しみました。

二日目は朝8時にホテルを後にして、国立ハンセン病資料館に向かいました。
9時半から12時半まで、当事者の方の講演DVD視聴、学芸員さんからの説明を頂き、その後じっくり資料を見学させて頂きました。
それぞれがいろんなことを感じてくれたことと思います。
東京への帰路途中で遅めの昼食をとり、東京スカイツリーに上って眼下の東京を楽しみました。

プログラムいっぱいの二日間でしたが、自己紹介時の「みなさんで楽しもうという想い」は達成できた東京研修でした。
みなさん、お疲れ様でした!
そして、ありがとうございました!

3月交流会エッセー

  • 馬晨曦

    今回の東京研修は、充実した知的刺激に満ちた二日間でした。これまで10回以上上京したことがありますが、観光地を巡り、東京の風景を味わうのは初めてでした。

    桜の花も咲き揃い春光もうららかな日、東京に到着。道中、財団内の他の優秀な奨学生たちと交流しながら、多くの院生の先輩たちが卒業間近で、社会人としての生活に向かっていることを知りました。また、就職活動に向けて準備をしている学部生の後輩もいました。彼らが未来に向けて抱える夢や抱負を聞き、現在やっていることに対する情熱を実感し、私も頑張らなきゃと強く刺激を受けました。

    法学部生の私にとって、今回の旅がもたらしたものは、過去と現在、そして社会の二面性についての考えです。

    東京国立博物館を訪れた際、東洋館のコレクションの豊富さ、特にズラリと並んでいる仏頭や中国書画のまばゆさに驚かされました。古代人の芸術的素養と卓越している技に感嘆しつつ、まるで現在と過去の対話を体験しているような気分でした。何千年にもわたる東アジア諸国の接触が、共通する文化や思想、さらには審美感を形作っていったことを、収蔵品の一つ一つが物語っているようです。博物館の回廊を散策しながら、若い世代の一人として東アジア諸国の文化交流の促進を担っていかなければならないという使命感が自然と沸き起こっていた。洋風建築と日本庭園が融合し、東西の文化が同じ博物館で出会い、ぶつかり合い、響き合う様子は、言語や地理的な壁を超えた文化の包容力と多様性を深く感じさせてくれました。

    残りの東京での旅は、社会の複雑さをひしひしと感じました。東京タワーやスカイツリーの展望台からガラス越しに見下ろすと、東京の賑わいが目に浮かぶようでした。産業文明の発達により超高層ビルが建ち並び、交通·通信手段の進歩により人と人との距離が縮まり、私たち全員がそのような効率重視の現代社会に恵まれ・酔入れています。ところが、国立ハンセン病資料館への訪問が、社会には全く異なる側面があることを思い知らされました。医療技術が発達していなかった昔、ハンセン病に対する誤解から、患者を強制的に隔離する療養所制度がありました。人権を侵害するこのような誤った施策が多くの患者を苦しめ、可治の病気となった現在でも、ハンセン病患者に対する偏見や間接差別が完全になくなったわけではありません。ハンセン病患者が語る映像を見るにつけ、効率を重視する社会の裏側で犠牲になっている少数派の存在を意識するようになりました。当時の時代背景からすれば、ハンセン病患者の強制隔離は最も効果的な措置であったかもしれませんが、それは患者やその家族にとっての正常な「尊厳ある人間らしい生活」の犠牲の上に成り立っているのではないでしょうか。資料館の存在は、過去の悲劇の記録であると同時に、社会ダーウィン主義政策の危険性を警告しているのでしょう。

    「When an era sheds a speck of dust it might not seem like much, but when it falls upon the shoulders of an individual it feels like a mountain.」より健全な社会とは、単に「少数派が多数派に従う」という原理によって動かされるのではなく、「少数派の声に耳を傾け、少数派の利益を配慮する」、効率的で温かみのある社会であるべきだと私は考えております。



  • 田佳

    私は市川国際奨学財団の2日間の研修会に参加しました。この研修会では、東京国立博物館や池国立ハンセン病資料館など、多くの場所を訪れました。このような多様なプログラムは非常に貴重であり、私にとって非常に有意義な経験でした。

    東京国立博物館は、多くの歴史的な文化財や芸術品が展示されている博物館でした。私は特に、特別展の東福寺に興味を持ちました。私たちは、博物館のビデオからの説明を受けてあと、多くの展示物を鑑賞しました。この中、禅宗文化と海外交流の部分については、『参天台五台山記』と『輿地図』が非常に重要な史学史料でした。また、病気の歴史に関する知識が乏しい私にとっては、国立ハンセン病資料館も非常に興味深かったです。私は、ハンセン病の歴史について学び、その病気に苦しんだ人々の苦しみや闘いについて深く感銘を受けました。

    また、この研修会で私が特に楽しんだことは、他の参加者と交流していました。研修会に参加することで、多くの人々と交流する機会も得ることができました。私は、同じ分野に興味を持つ人々との交流を楽しみましたが、彼らとの会話は私にとって非常に有益でした。また、専門分野が違う人々とも会話をすることができ、彼らの知識や経験に触れることができました。専門の知識はよくわかりませんでしたが、自分自身の視野を広げていました。

    最後に、市川国際奨学財団に対して深い感謝の気持ちを表明したいと思います。私が参加できたこの研修会は、私の専門分野において新たな発見や学びを得ることができる非常に貴重な経験でした。また、このような貴重な経験を与えてくださり、私の人生において大きな意味を持つ貴重な経験を与えてくれたことに感謝しています。新型コロナの影響で長い間研修会に参加することができませんでしたが、ようやくその機会を得ることができました。みんなの経験や知識に触れることができ、非常に有益な時間を過ごすことができました。また、このような研修会に参加する機会を与えてくれた大窪さまに感謝の気持ちを伝えたいと思います。コロナの影響が続く中で、このような貴重な機会を提供してくださったことに深く感謝の気持ちを伝えたいと思います。市川国際奨学財団から提供されたこの研修会に参加することで、私たちは多くのことを学び、成長することができました。これからも、私たちはこの貴重な経験を忘れず、今後の研究や仕事に活かしていきたいと思います。



  • 陳 思雨

    私は、3月16日から17日までの2日間、東京で行われた研修に参加しました。この旅行は私にとって忘れられない経験となりました。東京は日本の首都であり、伝統と現代が調和した魅力的な都市です。私は、東京の文化や歴史、風景に深く感動しました。

    3月16日には、東京国立博物館で日本の美術や工芸品を見学しました。博物館には、古代から近代までのさまざまな時代や地域の作品が展示されており、日本の芸術の多様性や発展を感じることができました。特に印象的だったのは、国宝や重要文化財に指定されている仏像や書画です。その優美な姿や精緻な細工に目を奪われました。

    夕食には、ホテルで懐石料理をいただきました。季節や地域の食材を使って美しく盛り付けられます。私は、懐石料理の一品一品を丁寧に味わいました。

    夜には、屋根付きオープンデッキバスで東京の夜景を見学しました。バスから見える東京タワーやレインボーブリッジなどのランドマークがライトアップされていて幻想的でした。バスではガイドさんが面白くて親切に解説してくれました。バスから降りて東京タワーへ登りました。展望台から見える360度のパノラマビューが圧巻でした。夜空に輝く星や街灯が美しく広がっていました。

    3月17日には、東京ハンセン病資料館を訪問しました。この資料館では、かつて日本で発生したハンセン病(らい病)という感染症とその歴史・社会的背景・人権問題などを学ぶことができます。私はこの資料館で初めてハンセン病という病気を知りました。ハンセン病は皮膚や神経系に障害を引き起こす細菌性感染症ですが、現在では抗生物質治療で完治することが可能です。しかし過去では不治の恐ろしい病気だと考えられており、感者は隔離されて差別や偏見に苦しんでいました。資料館には、ハンセン病患者の生活や闘争の様子を伝える写真や文書、遺品などが展示されており、私はその中で彼らの苦しみや希望を感じました。資料館では、ハンセン病という病気だけでなく、人間として尊厳を守ることの大切さや社会の偏見に対する問題意識を教えてくれました。

    午後には、東京スカイツリーへ行きました。東京スカイツリーは高さ634メートルの世界最高の電波塔であり、東京の新しいシンボルです。私はエレベーターで一気に450メートルまで上がりました。そこから見える景色は圧倒的でした。空と地上が逆転したような錯覚に陥りました。スカイツリーから見える東京は、近代的なビルや古い町並みが混在しており、そのコントラストが面白かったです。

    この旅行では、東京のさまざまな魅力を体験することができました。東京は歴史や文化だけでなく、科学や技術も発展している都市です。私はこの旅行を通して日本に対する理解や興味を深めることができました。また、財団奨学金の仲間たちとも仲良くなりました。私たちは一緒に楽しみながら学びました。この旅行は私にとって貴重な思い出となりました。



  • ヤンセンラマプテラ

    今回の研修旅行は東京への二日一泊の旅行でした。新大阪から新幹線で約2時間半かかりましたが、 その時間で他の奨学生たちと話したりしていました。 東京駅に到着したら、貸切バスで東京国立博物館に行きました。

    博物館の近くには、世界遺産の国立西洋美術館があります。博物館自体は敷地が広く、いくつかの建物に分かれています。その中の常設展は国宝級の作品が多く、特別展もあって、とても見事たえがありました。色々な切り口でアートを捉えているので、面白かったす。時代も様々、アジア内の地域も様々、ジャンルも様々な品々をざっと見ていく中で、自分の目に留まるものの傾向が分かって興味深かったです。残念なことに博物館の広さをよく把握していなくて3時間では全てを回りきれませんでしたが、楽しかったです。

    夕食はホテルでとりましたが、色々な料理が一品一品出され、味も美味しかったです。 その後、ナイトツアーで2階建てのオープンバスに乗りました。ガイドさんの説明もあり、楽しく見回れました。同じものを見るにしても説明があるだけで見え方は変わってきて、とてもよかったです。東京タワーでの自由時間もあってよかったです。

    お泊りのホテルの部屋は一人部屋でした。翌朝、都心から少し離れた国立ハンセン病資料館に行きました。ビデオでの説明や、ハンセン病に関連する資料などを通して、理解を深めました。 以前は病気の存在すら知りませんでした。驚いたことに、患者たちをもっとも苦しめたのは、着病気そのものではなく、日本での差別が患者たちの心を傷つけました。ハンセン病の世界的な広がりのデータもなどもあり、興味深かったです。

    東京スカイツリーにも行きました。 地上350mの展望デッキから360°の大型ガラスを通して街の景色を見渡せました。東京駅でお土産なども買って帰りました。

    東京のいろいろな場所に行って、いろいろなことを学びました。 時間の都合でスターバックスnonowa国立店には行けませんでしたが、今後の楽しみにしておきます! 研修旅行ありがとうございました!



  • イエン

    On March 16th and 17th, I had the chance to join the trip to Tokyo with students from other schools in Kansai, which was such an unforgettable trip with lot of memories.

    At first, I was so afraid that I couldn’t make friends because I was the only one who is Vietnamese and from Kwansei Gakuin University and most of the students I have never met before. It was awkward at first and I was so shy talking to everybody on the first morning. But luckily, thanks to the lead of 大窪さん, who always care and try to connect us together, we started talking more to each other after doing the self-introduction and eventually became friends.

    When I entered the gate of 東京国立博物館, I was overwhelmed by the vintage architecture of the building and the way they organize and display the art and archeological artifacts in Japan, especially those who are the national treasures. I tried to look at every each of them in detail and kept wondering how people could do such perfect things in the past, when they had no advanced machine and modern technology like us today. And one of the most interesting things when visiting here is that I could experience the dream fortune telling (夢占い) or the fortune telling with Shagai (シャガイ占い). Staff in 東京国立博物館 was trying really hard explaining in English for me to understand and I had so much fun talking with them. Even though this is the third time I’ve been to Tokyo, and the second time I’ve been to Tokyo Tower, but the experiences I got from this trip are totally different from those I had before. Maybe it’s because I could see Tokyo Tower from a different view that I usually have when I was on はとバス, or maybe because we were getting closer after having a small talk while having dinner. I always love the night view and to be able to experience that in big cities like Tokyo was so exciting for me. There were many famous places that I could only see on TV or read on newspaper, but now they just appeared so clear and beautiful right in front of my eyes.

    On the next day, we went to a place where I think if I go to Tokyo by myself, I would never visit, ハンセン病資料館. The documentaries and the confidence of the patients were touching. I was walking around the place to see their exhibitions while spending time thinking about this disease and those people with their problems. I felt so emotional when I saw the photos they took, the oil paintings they draw, the pottery that they made. If we put these items with the ones normal people made, I think we can’t tell the difference between them because they were all so perfect and impressive. In Vietnam, we also have the place for people who used to be the patients of Hansen’s disease. They also have no family or a house to come back, no one to take care of them and no chance to return to their normal life. The condition of their living space is not as good as in Japan. Although the government encourages people to treat them fairly and support them but there’s still no markable progress. This is a long journey to raise people’s awareness, so I hope that each of us can be more open and can understand the problems thoroughly. At the end of the day, I think that both normal people like us and the patients who are still suffering from the pain of Hansen’s disease all have scars, visible or not, so what we can do is to be gentle and kind to each other.

    Also, besides those exciting experiences, we also created a lot of small memories together. Like we didn’t talk to each other, still, we all had the same mind when we wanted to “sneak out” and go to convenience store to buy late-night treat. Or when me and other 4 or 5 students were late for the bus because we were getting lost in Tokyo Skytree, the first thing that came in my mind is what 大窪さん said, “In such situations, all we need to do is to run” so we run as fast as possible. Or on the last day of the trip, I saw one campus of my university in Tokyo, which I was so surprised when I saw our logo with yellow descent moon on blue field (I actually saw that when we were on bus, but I wasn’t sure).

    On the way back to Osaka, I talked to the other friends, and we all admitted that it’s really sad when we had to say goodbye when we were just getting closer to each other and that two days were too short for us to experience all the beauty of not only Tokyo but also Japan. It is the end of the trip, but I think it’s also a begin of something else. It can be the begin of our new friendships (we made promises to have dinner with each other when we have time and for those who can’t join us, we can still follow each other through Instagram), or the begin of another trip to explore other provinces of Japan since we’re here, or the begin of new passion to learn about what we never knew before like why the bookstores were usually placed on the South, the origin of the street’s name…

    I really need to say thank you to the Ichikawa International Scholarship Foundation and 大窪さん for giving us not only the scholarship but also the opportunities to experience such wonderful, meaningful and memorable activities like this.



  • タンジンゼン

    日本に来てから2年が経った。2年間ずっと大阪に居て、他の県に行く機会があまりなかった。行くとしても京都や奈良など大阪に近い所にしか行けなかった。こうして続いている日々の中で、なんと今年で初めて日本の中心である東京に行く機会が訪れた。2日だけではあるが、気持ちが昂って、夜も眠れなかった。

    そして出発の日になって、まず私たちは新大阪駅に集合し、新幹線で東京に向かって出発した。日本と言えば、新幹線が有名で、今回ついて初めて乗ることができた。まるで飛行機に乗っている感じではあるが、飛行機より快適であった。さすが時速300を超える新幹線であることから、車だと8時間かかるのに僅か2時間半で東京に到着できた。新幹線で食べる駅弁も様々な品があり、とても美味しかった。途中で富士山も見られて、頂上が雪に覆われて、とてもきれいだった。

    東京駅を出た後、東京の街を見て、これが本物の大都市かという気持ちが湧いてきた。そして、私は貸し切りバスに乗り、東京国立博物館に向かった。約半時間をかけて到着できた。東京国立博物館の前に皆で少し自己紹介し、館内に入り、それぞれ館内を回っていた。さすが東京国立博物館だけあって、物凄く広く、多くの美術品や考古品が展示されている。博物館の後ろには庭園があり、咲き始める桜の木がとてもきれいだ。その後、私たちは東京日本橋にあるホテルに戻り、懐石料理を堪能した。次々に持ってきた料理はどれも美味だった。

    そして夜になり、私たちは東京駅にある観光バスに乗り、街中を回った。バスは一時東京タワーに止まり、私たちは東京タワーにてきれいな夜景を見ることができた。その後も少し街中を回り、皆と一緒にたくさんの写真を撮った。夜も遅くになり、私たちはホテルに戻り、今日の活動を終了としたが、ホテルに大浴場があると聞き、初めての風呂場体験に向かった。他人と一緒に風呂に入るという体験はなく、そもそも自国にて風呂に入るという文化するない私にとって少し緊張した。実際風呂に入ってみれば、それほどのことでもなかった。湯に浸かった後、部屋に戻り、ぐっすり眠れた。

    次の日、朝食を取った後、国立ハンセン資料館を見学に行った。まさか日本においてハンセン病に関する人権問題がそれほどの者とは思いも知らなかった。我が国にもハンセン病患者がありますが、そういった人権問題に関してはあまり聞いたことがなかった。このことで、例え見えなくても、世界中にて現在でも様々な問題が存在していることを再認識した。見学が終わった後、私たちは昼食を取り、最後の目的地であるスカイツリーに向かった。スカイツリーと言えば、日本一高い建造物で有名である。その高さは634メートルがあり、その数字も特徴的にムサシと分かりやすく覚えられます。しかし、残念ながらその日の天気はあまり良くなかったので、いい景色が見ることができなかった。時間も少ないため、スカイツリーにて1時間近く滞在した後、慌ててバスに戻り、東京駅に向かった。東京駅でお土産を買った後、新幹線に乗り、そのまま大阪に戻った。2日だけの旅だったが、とても充実し、楽しかった。またいつかこんな旅ができることを心から思っている。



  • 張蘭楨

    いつの間にやら、市川国際奨学財団の奨学生としての二年間が終わろうとしていた。新型コロナウイルス感染症が流行ったこの三年間は、寂しい三年間だった。オンラインの研修会でお会いすることは多かったが、他の奨学生と顔を合わせる機会が少なかったのが心残りであった。そこで、他の奨学生と大窪さんと一緒に二日間東京に行けると知ったときは、まさに幸運だと思った。

    二日間の東京研修は、充実で思いがけない「再会」に満ちていた。

    初日に新幹線で東京に到着した私たちは、バスに乗り込み、研修の最初の目的地である東京国立博物館へ移動した。途中、東京の繁華街を通ったが、大窪さんが各街道の歴史や文化について語りはじめた。東京には何度も足を運び、足で測ってきたが、見慣れた街並みの裏にある人文背景を初めて知ることができた。東京国立博物館に到着した私と同行者は、すぐに特別展の「王羲之と蘭亭序」と「東福寺」に目を奪われた。中国から日本へ、京都から東京へ来て、東京で中国と京都に関する展覧会に出会うとは、なんという因縁だろうか。「永和九年、歳在癸丑、暮春之初、會于會稽山陰之蘭亭、脩禊事也。」この「蘭亭」は浙江省紹興市にあり、同行した方さんは偶然に紹興出身で、私も江南で育ち、子供の頃から魏晋文化に憧れを抱いていた。特別展の紹介文には、次のように書かれている:「情緒豊かな名文で綴られた蘭亭修禊の故事は、秀麗な書法とともに、雅会の典型として後世の東アジアで文人の憧憬となりました。」千年前に端を発したこの共通の文化的な憧れは、絡み合う絆の素晴らしさを感じさせてくれた。東京国立博物館の開館150周年と重なり、常設展や特別展が多彩で、その魅力に圧倒された。3時間という短い時間では、見たい展示をすべて見るには全く足りず、名残惜しさを感じつつ、次回の再会を楽しみに帰ることになった。

    その夜、私たちは2階建てオープンバスに乗り込み、ロマンチックで壮大な東京のナイトツアーを体験した。寒さの中にも早春の息吹が感じられ、友人たちとおしゃべりをしながら、大都会のネオンの輝きを眺めていると、まるで映画のワンシーンのような気分だ。バスがレインボーブリッジを渡ってお台場方面に向かうと、海の向こうに暖色系の光が輝く高層ビルが立ち並び、モダンな街の美しさが浮かび上がった。バスを降りた後、みんなで遠回りしようということになり、おしゃべりをしながら東京駅まで小走りで戻り、素朴だけど言葉にならないロマンを感じ、一瞬にして距離が縮まったような気がした。

    翌朝、バスで国立ハンセン病資料館に向かった。まだ中学生だった頃、国語の先生が授業で「台湾のハンセン病村」のドキュメンタリーを見せたことがあった。 しかし、10年以上経った今、私のハンセン病に関する記憶はだいぶぼやけてしまっていた。ハンセン病に罹患した人々の苦しみは、胸に迫るものがあった。ハンセン病患者の中には、強制的に隔離されるために連行されたとき、まだ幼かった人もいた。ある年配の女性はインタビューの中で、「連行された日の夕焼けが眩しかったことだけは覚えています。その後何十年も、美しい夕陽を見ると涙が止まらなかった」と語っていた。ハンセン病の人たちは、病気による不自由さの程度はさまざまだが、それでも自分の手で何かを作って残したいという思いがあり、美術館の2階には、彼らの手作りの陶器や磁器、絵や写真などが展示されている。

    この2年間に参加した研修会の多くは、従来の意味での「弱者」の実像を見せてくれることが多かった。この社会では、彼らは少数派であり、弱者である。しかし、弱者が弱いまま自らの価値を創造することを認めることは、何よりも社会が包容力を発揮することだと考えている。



  • 徐 慧

    今回、市川国際奨学財団のおかげで、東京に研修することができました。私の日本語学校が東京にいるので、今回は久しぶりの感じがしました。新幹線から降りて、バスを乗って、最初は東京国立博物館に到着しました。私は元々博物館が大好きです。しかし、東京にいた時、国立博物館に行くチャンスがなかなか見つからなかった。そのため、今回の研修に対して、前から楽しみにしています。東京国立博物館はいくつの館を分けて、各館に展示されているものにはそれぞれの特徴があります。博物館内庭園もあり、大きな桜の木を見ました。博物館で歴史を感じて、様々な文化財から日本古代文化を知りました。

     私にとって今回の研修の中に印象が一番深いのが国立ハンセン病資料館の見学です。見学する前ハンセン病が何かのを知らない私が今回のおかげで、この病気についての知識を増えました。最初、ハンセン病についてのビデオを見る時、日本はそんな時期もあるかと思いました。病気があった人が苦労したけど、人として扱わない時期も存在します。病気にかかるのが自分の意識ではないのに、人権が奪われ、自由もなく生活するしかあるまい。ビデオを見る途中で、涙が出る気がしました。そんな厳しい環境の下で、希望を失わなく、政府と戦って、自身が持つべき権力を取り戻しました。私がハンセン病を感染した人間の勇気あるいは人間の潜在的な力に感動しました。やっぱり希望を持つことが大切です。何の困難に会っても、勇気があれば、希望があれば、必ず勝てます。

     今回の研修で違う大学および違う国の人々との交流ができました。友達が増えただけではなく、異文化についても深く感じました。そのような研修を企画してくれて本当にありがとうございました。



  • 銀志遠

    ちょうど桜が咲く季節に、市川奨学財団の東京研修に参加しました。日々の緊張した研究生活から解放され、楽しい2日間を過ごすことができました。

    1日目には、大阪から東京行きの新幹線で、奨学生同士が楽しく近況を共有し、窓外の雪積もる富士山の様子も幸運にも目にすることができました。東京に到着後、国立博物館に行き、日本館、東洋館、そして特別展などを3時間以上かけて見学しました。初めて東京国立博物館を訪れた私は、日本の歴史、文字、そして服装文化などの多くを見ることができ、多くの驚きと学びがありました。政治、経済、文化などの歴史と現在の違い、変遷、伝承されてきたもの、今すべきこと、そして未来の人たちが現在をどのように見るのか、様々な想像や思考が自然に湧いてきました。

    歴史を物語る古物は、間違いなく宝物でありますが、それらを鑑賞することで、過去を忘れずに現在を大切にし、未来を構想することができる、いくつかの段階を繋ぎ合わせることができます。このような段階を繋ぐことで、博物館は私たちの思考を広く、深く発揮させる場所でもあります。これらのことが、博物館の存在意義の一つだと私は考えます。

    二日目には、国立ハンセン病資料館を訪れました。当事者の講演ビデオを視聴し、学芸員からの説明を受けた後、ハンセン病に関する歴史や、昔の患者たちが遭遇した苦難についての写真や資料を見学し、この病気に対する医学治療の進歩や発展について学びました。約3時間の見学の中で、ハンセン病についての理解と思考が極めて深刻なものとなりました。昔の時代には、情報不足や誤った認識のため、患者たちは周囲の人々から悪意を向けられ、強制的に社会から隔離されることもありました。家族を守るために、無名のまま生涯を送らざるを得なかったのです。本当に当事者の平澤さんが言ったように、「病気が宣告されたその瞬間、人生も終わりだ」と思えるほど、彼らが遭遇した絶望的な状況を想像すると、胸が痛くなります。ハンセン病資料館の存在は、このような歴史的な出来事を忘れず、現在や未来の社会について深く考える機会を提供してくれると感じました。

    現代において、ハンセン病を治療するための医学技術は大きく進歩しています。しかし、それでも患者さんたちは、回復に向けて多くの苦痛や困難を乗り越えなければなりません。さらに、周囲の人々からの差別や偏見という問題も存在しています。こうした現状に目を向け、私たち一人一人が、患者さんたちの苦しみを理解し、共感することが求められています。また、体の治療だけでなく、心の治療も同様に重要です。患者さんたちが抱える心の苦痛を軽減し、回復に向けた支援を行うことは、我々ができる最善の貢献です。差別や偏見をなくし、共に支えあい、患者さんたちが社会で自分らしく生きることができるよう、私たちは積極的に行動すべきです。

    二日間の中で、東京のナイトドライブや東京タワーや東京スカイツリーなどのアクティビティも、奨学生のみんなと一緒に過ごすことができ、様々な見学や体験をすることができて、本当に嬉しかったです。市川国際奨学財団に心から感謝しています。



  • 梁 芳

    市川国際奨学財団のおかけで、2日間の東京研修を参加させていただき、皆との交流ができて非常に嬉しかったです。

    1日目は東京国立博物館、東京タワーに行き、オープンバスで国会議事堂、東京ミッドタウン、六本木の夜景を見ました。初め東京へ行ったの私として、東京の魅力を感じておりました。特に、東京タワーから東京の夜景を眺める時、種々の感慨がこもごも至りました。感慨無量な気持ちです。日本に留学した前に、さまざまな留学を反対する声を聞きました。迷ってしまいました。その時、東京タワーのモデルを作って、東京タワーに行くことは目標としました。そして、日本に留学に決めました。今回の東京研修のおかけで、東京タワーに行くことは現実になりました。

    2日目は国立ハンセン病資料館を見学しました。ハンセン病を聞いたことがありましたが、どうのように病気、ハンセン病を治せるかどうかなどのことがあまりわからない。国立ハンセン病資料館でDVDを視聴し、資料を読んでから、ハンセン病の患者たちが強制隔離され、過酷な環境に生活し、大きな差別を受けたことに驚きました。同時に、そのような状況の下で、ハンセン病の患者たちは人生を諦めず、自分の生きる権力を回復するため、運動して闘争したことを感動されました。2001年にハンセン病国家賠償請求訴訟を勝ちましたが、今まで社会にハンセン病の患者の差別問題が存在しています。社会人としての自分はハンセン病問題だけではなく、差別問題に関する正しい知識を勉強による偏見や差別解消を減らしたいと思います。

    2日間を早い過ぎましたが、素晴らしい見学を体験されました。皆さんと一緒に様々ななことを体験したことを心から感謝を申し上げます。



  • 張博訳文

    16日の出発時刻は朝9時前の新大阪駅で、京都在住の私は2日前から当日遅れないように駅の構造を調べたり、電車の時刻を調べ始めました。そして当日、京都駅に着き、JRで新大阪駅行きの電車が大幅な遅れが生じました。駅の係員さんが掛けた放送を聞き取りつつ、JRのHPから電車の運行状況を確認し、ふと大昔の日本語能力試験の聴解問題を解けているのではないかと思い出しました。結果として、京都から出発する皆さんと合流でき、大窪さんの指示に従って、予定通りの新幹線に乗ることができました。

    東京に到着してすぐ、私たちは東京国立博物館に向かいました。博物館の前で、初めて今回のイベントに参加する皆さんと対面し、自己紹介を交わす機会がありました。10月から採用される学部生がたくさんいて、出身地も多種多様で、私自身の採用された代と比べて多様性を感じました。博物館で最もゆっくりと見ることができた展示は、「東福寺」でした。私は学部時代、環境デザイン研究室に所属していたため、京都のお寺や神社を訪れるときは、ほとんど庭園を鑑賞することが目的でした。今回の展示で、京都最古の禅寺である東福寺の歴史を学ぶことができ、非常に良かったです。また、京都を離れる前に一度訪れてみたいと思います。博物館内でも、皆さんと度々合流し、自分のペースでゆっくりと見ることができたため、知らないうちに皆さんとの距離も縮まったように感じました。

    18日に国立ハンセン病資料館を見学しました。展示されている貴重な資料だけではなく、当時隔離されているハンセン病患者が生活していた部屋も再現され、その生活様式を実感しました。また、当事者の方の講演DVDや学芸員の説明を通じて、病気にかかった人々の生の声や体験談を聞くことができ、深い感銘を受けました。この資料館を訪れることで、私はハンセン病についての認識を深め、差別や偏見のない共生を目指すことの重要性を再認識しました。

    また、タイトなスケジュールの中でも、東京ナイトツアーを通じて、代表的な地域や建物を訪れることができました。夜の東京タワーや昼間のスカイツリーも見学し、みんなでワイワイ写真を撮ったり、東京を地上から見て楽しい時間を過ごしました。

    このような貴重な機会を与えていただき、誠にありがとうございました!



  • MOON DAEKYEONG

    今回の市川国際奨学財団の東京研修は忙しくて疲れた私の日常生活に新しい動機と原動力を作ってくれました。毎日繰り返される日常から一歩離れて、他の人々はどのように生きていくのかについて観察し、考えてみながら、これからの私はどのような方向に生きていくべきなのかについて真剣に悩んでみるきっかけになりました。

     その理由として一つ目に、全く知らなかった世の中について間接的に経験し、私はどのような人になりたいのかについて考えてみたからです。東京研修中に訪問したハンセン病資料館はハンセン病とそれに対する差別によって大変な人生を生きてきた人々の話を間接的ではありますが経験することができました。まだ社会に蔓延している差別的な視線によって苦しんでいる人々の話を聞きながら、私は世の中の多様性を共存させるために何ができるなのかについて考えてみました。

    文化を専攻している私は「共存」の概念とは実現できるのかについて常に疑問を持ってきており、「共に生きていける社会」、「お互いの違いを認めながら尊重できる社会」を作るために、どのような要素が必要なのかに興味を持ってきました。そのため、ハンセン病資料館で受けた講演の中で、私たちが共に生きていくためにしなければならないこととして「知る、気づく」➡「想像する」➡「変える、変わる」の過程の重要さを深く感じることができました。このような過程は文化を越えて社会全体の共存と平等を実現するのに大事なものであり、大きく役立つと思いました。今回の見学でハンセン病によって未だに苦しんでいる人々を心から深く共感できたように、これから今まで私が接したことない文化や人をもっと知りながら気づきを得て、社会の中で皆が平等に共存できるように貢献する人、そこからもう一歩踏み出してその大事さを他の人々にも伝える人になりたいと思いました。

     このような大切な学びの機会を作ってくださった市川国際奨学財団に重ねてお礼申し上げます。また、他の研修の機会があればぜひ参加して今回のように様々な教訓や気づきを得たいです



  • Fang Yixuan

    2022年度最後の交流会として、奨学生同期の皆さんと桜が咲き始める時期に、東京へ一泊二日の研修を行ってきました。以前から楽しみにしていた見学地に実際に訪れたことはもちろん学んだことが多いと感じましたが、それとともに旅の途中で友達を作ることができ、私にとって貴重な想い出が残されました。

    一日目、良いお天気に恵まれておりました。東京行きの新幹線から富士山の綺麗で雄大な姿を見れ、一瞬で癒しを感じました。まだ雪が積もっている季節だが、隣の友人から秋に富士山を登ったときのお話を聞き、私もいつか山登りに挑戦したいという気持ちになりました。

    午後、念願の東京国立博物館にやっと行けました。東福寺の特別展示を含め、東洋館、本館、黒田記念館などがあり、見どころがいっぱい詰まっているところでした。私は東洋館の「王羲之と蘭亭序」という催しに興味が湧いおり、ついに長く見てしまったのです。故郷の紹興にゆかりの有名人として、王羲之はよく紹介されましたが、彼と関連のある人物あるいは蘭亭文化の影響力が見られる作品は今まで具体的に知る機会がなかったのです。今回の展示では、後世の書道家がそれぞれのスタイルで「蘭亭序」を模倣し解釈するのを見て、再び「蘭亭序」の内容に感銘を受けました。自分の人生で体感したことをその場で詩にして出席者と共有するという率直な集まりで、また二度と会えないかもしれないという気持ちを含め、文人たちはどのような詩を交わしたのでしょう。この序文から読み取れるのは生きることの喜びとその悲しみがあり、まさに日本語の「一期一会」にあたる複雑な情緒ではないのでしょうか。このように、一瞬一瞬を大事にする心構えで東京での時間を過ごしていました。

    二日目は国立ハンセン病に見学して、スカイツリーを登りました。大窪さんから、「なるべく全員と一回話してみる」という提案を受け、短い二日間で頑張りました。やはりみんなは違う背景を持つが、誰でも話しやすく、面白い会話ができました。博士課程の先輩と話してみたら、落ち着く力をいただき、学問をやる人間の鋭い観察力や論理的な考え方に感心しました。後輩の皆さんと話すと、偉い夢を持っていることや日々努力を惜しまない姿にも刺激を受けました。さらに、今回はベトナムや韓国やマレージアなどから来たメンバーもいて、国際的な雰囲気でした。それぞれ母国のお話が聞けて、もっとお互いの文化を知りたいと思いました。

    四月から私は帰国して、社会人生活を始めるので、暖かい春を感じるときは同時に寂しさを感じるのです。日本で過ごした二年はあっという間に経ちましたが、まだやり残したことが多く、さらに新しい発見とやりたいことも出てくるのです。今回帰りの電車で、皆さんと別れの挨拶を交わしながら、インスタを交換する時は、これこそが始まりだと強く感じました。



  • 李 雯欣

    市川国際奨学財団の奨学生として、修了前に最後の活動として東京研修に参加しました。東京国立博物館、東京タワー、夜の観光バス、国立ハンセン病資料館、スカイツリーなど、東京のさまざまな観光スポットを回るスケジュールでしたが、ほかの留学生たちと一緒に楽しい時間を過ごすことができました。

    初めに訪れた東京国立博物館では、アジアの歴史や文化についての展示を見学しました。特に、日本のアイヌ民族の歴史や侍の武器についての展示には興味深く、多くのことを学ぶことができました。

    次に訪れた東京タワーでは、360度のパノラマ展望台から東京の夜景を眺めることができ、大都会の勢いを感じました。夜の観光バスでは、政治や文化に関する建物を見て、東京の夜の美しさを堪能しながら留学生たちとの会話も楽しみました。

    また、国立ハンセン病資料館では、ハンセン病患者たちの生き方や社会的な偏見について認識することができました。病患者たちと家族は20世紀で重大な人権侵害を受けてきたが、何十年間続いて社会面の偏見差別を取り除くために奔走していることに、涙を出るほど大変感動しました。

    2日間の研修は、急ぎ足のスケジュールでしたが、留学生の皆さんと一緒に楽しくて充実した時間を過ごすことができました。東京研修を通じて、日本の文化や歴史、社会についての理解を深めることができたと同時に、留学生たちとの交わりを通じて国際交流についての意識も高めることができました。

    最後に、市川国際奨学財団から受けた支援に感謝の気持ちを再確認しました。今後も、自分の夢とビジョンを実現するために、自己研鑽に努め、社会に貢献することを目指していきます。



  • 楊 智開

    私は2022年に市川国際奨学財団の奨学生として採用して頂いてから1年間が経過しました.奨学生の終了にあたって,この1年間にお世話になっていた市川国際奨学財団に感謝の意を表します.貴財団のおかげで,自分および家庭の経済的な負担が軽減することができ,自分の学業および研究に専念することができるようになっていました.

    このエッセイでは,財団の最後のイベントである東京研修の記録および感想です.

    第一日目では,新大阪駅から新幹線乗って2時間くらいかかって東京へ到着しました.人生初めて新幹線を乗る経験なので,すごく興奮しました.東京に到着後,バスで東京国立博物館へ行きました.日本およびラオス,インドなど色んな他の国の文化を体験しました.一番印象深いのがやぎの膝の骨で占うゲームです.すごく面白かったと思っております.

    その後,ホテルへ到着し,懐石料理を食べました.その間に,美食を味わいながら他の人と話していました.とても楽しい時間でした.

    次は夜の観光バスを乗って夜の東京を見ました.夜の東京の景色は美しいでした.夜21時でも建物はまだ光っていました.一番綺麗な夜景はやはり東京タワーでした,東京タワーの上から下の建物を見る気持ちは一生忘れられないと思っております.

    翌日については,まず国立ハンセン病資料館に参りました.ハンセン病の怖さ,歴史を理解しました,ハンセン病になった人の気持ちをもっと深く理解するため,ハンセン病資料館に働く人からハンセン病になった人が書く詩集を頂きました.その後東京スカイツリーに参り,昼間の景色をみました.最後賃切バスで東京駅まで行き,新幹線で大阪に戻りました.

    今回の研修は印象深いだと思います.景色だけではなく,文化,歴史,病気などもいろいろ勉強になりました.みんなと一緒に楽しい時間を過ごして本当に嬉しいです.



  • GAN DEER

    東京研修の出発は朝九時新大阪駅で,神戸在住の私はJR新快速で行く予定でした。しかし,当日JRに大幅な遅れが生じました。20分ぐらい待ちましたが,そのままでは間に合わないと判断し,新幹線で新神戸から新大阪に行くと決めました。少し料金が高かったですが,間に合ってとても良かったです。

    東京研修の一日目は,東京国立博物館の見学でした。その中で,最も印象的だったのが,「東福寺」でした。東福寺は京都の紅葉の有名なところというイメージしかなかった私にとって,東福寺の歴史や文化を知るきっかけになり,また紅葉のためではなく文化の理解を深めるためにももう一回行きたいと思いました。

    次の日は国立ハンセン病資料館に見学しました。ハンセン病患者が不幸の中で,芸術に全身全霊を注ぎ,素晴らしい芸術作品を残したことから大変感銘を受けました。見学する中,そのような生き生きとしいる作品は,ハンセン病患者が,そのような恐ろしい苦しみの中で作成したことを不思議に思いました。また,ハンセン病患者が自分の尊厳と権利のために,戦ってきた歴史を知ることも,自分に生きる力を感じさせてくれました。

    市川財団は,新たな自分に気づかせてくれる場所と視野を広げてくれる場所にもなると改めて感じました。今回の東京研修を通じて,研究の世界以外にもいろいろ知ることができ,ほかの留学生と関わることで,新しい考え方や違ったものの見方を持つことができました。異なる分野から今まで触れなかった知識が得られ,初めて訪れる場所と初めて会う人がからも多様な経験と知識を得ることができました。そこから得られる知見は,研究だけではなく,自分の人生にも役に立てる新しくて有益なものだと思われます。

    また,二日間の中で,ほかの留学生たちと交流する時間がたくさんあり,距離が自然に縮まってきました。コロナの中で,昔のような対面交流が少なくて,皆さんと交流する機会があまり多くなかったのに対して少し残念な気持ちはありましたが,今回の研修のおかげで皆さんと仲良くなってとてもうれしかつたです。

    二日間あっという間に終わりました。4月から私市川財団の奨学生を修了し,また新しい世界で頑張らないといけないですが,この二日間が大変貴重な思い出になります。市川財団での出会いを忘れず,皆さんとのつながりを大事にしながら研究生活に励んで行きたいと思います。

    このような機会をいただき,大変ありがとうございました。改めてお礼申し上げます。