市川国際奨学財団 Ichikawa International Scholarship Foundation

奨学生の声

修了するにあたって

  • 余雅婷

    2015年に貴財団奨学生として採用していただき、2年間奨学金を支給していただきました事に心より深くお礼申し上げます。

    博士後期が始まった時に、研究に打ち込めば打ち込むほど、経済面でも大変苦労を強いられてきた私にとって、市川国際奨学金はまさに大きな救いとなりました。わたくしの研究テーマでは、中国の清朝の宣教師に関する資料、特に漢訳聖書とキリスト文学作品を扱います。異文化接触研究の言葉を対象として、言葉の認識と表現ということを研究しています。

    本当に毎日研究室と図書館に閉じこもる状態です。もちろん、研究ということはすごく楽しんでいます。たまにストレスが溜まります。このときは奨学財団の研修旅行や奨学生との交流会に参加できることについて、心から感謝しています。例えば、神戸・防災未来センターを訪問したことや、ユニバーサルマナー検定3級で学んだ事を通して、研究の世界以外に多面的に知ることができます。また、ほかの留学生と関わることで、新しい考え方や違ったものの見方を持つことができ、既に私の大切な思い出です。

    この2年間、市川国際奨学財団は研究に集中できる環境を整えることを与えてくれるだけではなくて、新たな自分に気づかせてくれる場所と視野を広げてくれる場所でもあります。今の自分、まだまだ未熟ですが、精一杯研究者の道に進んでいきたいと思っております。実には、研究資料を一層深めて分析するために、去年からラテン語と満州語(清朝の支配民族だった満州族の言語です)を勉強し始めました。

    研究と人生の挑戦はこれからですが、高い壁、横から見れば薄い壁なのかもしれないと思います。この世界をどれだけ広げられるのかは、100%自分次第です。

    貴財団への感謝の気持ちを忘れず、今後より一層精進して参りたいと思います。末筆ながら重ねて御礼申し上げるとともに、皆様のご健康をお祈り申し上げます。
    (平成29年9月修了)

  • 顧冬明

    採用式は目の前のことであるようと思いますが、もうあっという間に2年を過ぎました。

    この二年間では、財団でいっぱいの友たちを出来て、いっぱいのところへ行きました。いっぱいしゃべって、いっぱいの思い出を作って、本当につねに感謝しています。奨学金をいただき、金銭上の悩みはなくなって、一心不乱に研究をできました。

    私の研究は、消費者行動論の理論に基づき、消費者の購買意思決定と消費者感じているブランド価値の関係性の分析を行っています。

    本来のマーケティングで、消費者という経済人は、最小の費用を使って、最大の効果をもたらす経済原則に、客観的・合理的に行動する人間として認識するものである。そして、消費者は自分の思考プロセスと行動を容易に説明することができるという考え方は多く知られている。 しかし、人間の意識的・合理的な行動は一律ではない。一人ひとりの生まれも、育ちも、時間的、場所的にも、同じものではなく、その人々の持つ価値観や購買意識などは様々なはずである。 そして、消費者は購買意思決定の判断する時、参照するのは主に、自分のこれまでの経験で得た知識である。その時、「このブランドにしておけば間違いない」というブランド意識の判断は多数がある。なので、ブランド意識は購買行動にどのくらいの影響に与えるのかは本研究の一つの問題意識としている。今もこの問題意識を持って、一歩一歩前に進みます。

    二年前の採用式では、出来るだけ日中間の友好の架け橋になってくださいと代表理事がおっしゃいました。その話はずっと頭に残って、すごく感動しました。 私の夢は大学の先生になりたいです。両国政府はますます頻繁に文化交流活動が行う一方、自分自身が身につける知識を学生に教え、日中両国の学生は、緊密に繋がっていて、しかも差異がある日中文化や知識をより一層分かるように、自分の微力を尽くしたいと思います。

    日本ですべての記憶は人生の宝物としてきっと、ずっと私を支えてくれると確信します。 財団で得た感動と愛が私を通じて、多くの人に伝えたいと思います。 これから市川国際奨学金を修了しても、財団の活動を参加させたいと思います。ずっと応援してくださった皆さんと仲良くしていきたいと思います。 この2年間、本当にありがとうございました!
    (平成29年9月修了)

  • 金汝卿

    あっという間に2年という時間が過ぎ、市川国際財団奨学金の修了を目前にしている。

    この2年間を振り返してみると、胸が暖かくなり、自分がいかに幸せな人であるのかを改めて感ずる。2年前、まだ夏の暑さが残っている中で財団に訪問した記憶が今も鮮明である。

    当時は市川国際財団がどのような所なのかも知らないまま足を運んでいた。この奨学金が生まれた経緯を聞いて受けた感銘が非常に深かった。私は6年間の留学生活を終え、長い外国生活に対する疲れとより広い世界を経験してみたいという思いでアメリカと韓国で3年間生活をしていたが、将来、自分の人生を考えたとき、最も後悔がないように、勇気を出して再び日本行きを選んだ。安定した生活をすればよかったという思いが生じる時、市川国際財団からの機会を得たのである。

    私は以前6年間日本生活の経験もあり、他の奨学金も受けたことがある。しかし、市川国際財団とともにしたこの2年間は、これまで私が日本で味わえなかった多くの経験と人、社会に結び合わせてくれた。異なる分野から得られる知識はもちろん、初めて訪れる場所から多様な経験と知識を得ることができた。そこから得られる知見は、研究はもちろん、自分の人生の中でも新しくて有益なものであった。研究から少し離れる時間を儲けたことも研究に非常に役立つことであった。友だちもたくさんでき、可愛い後輩たち、いろいろアドバイスしてくれる先輩まで財団を通じて一気に人的ネットワークが広がった。最も嬉しかったのは私の近況を伝えたり、研究の悩みも相談できたり、いろんな問題についての考えを討論することができる心強い父親みたいな存在として担当者が支援してくれたことである。

    韓国では「人福」と言って、良い人に恵まれている幸運を意味する言葉がある。私はこの人福か非常に良い人で、周りから色々助けてもらっているが、とはいえ、同じ領域に限定されていた。その私に、自分の分野に問わず相談できたこと、初めてインタビューをしてくれる人たちではなく、インタビューをする私の疲れを心配してくれる人に出会ったのは、とても多福なことである。

    市川奨学金との最初の出会いの時、アジア市場で成長できた分、その返しのために設立され、その志を継承するという話は未だに私の胸に強く残っている。そのあとの2年間も、その時に受けた感銘が変わらなく続いて来れたし、自分がユートピアとして考える「人間社会」がここであった。金銭的な心配なく、研究に専念できたことは言うまでもない。経済的な面のみならず、自分の人生的も社会的にも非常に貴重な2年であった。これから私も、この2年間の恩恵を繋げ、継げる人になるように一生懸命頑張る。
    (平成29年9月修了)

  • 李豪

    2016年10月に財団の奨学生となり、顧みるとはや一年が経ちました。

    財団の手厚いご支援を頂いて、経済的なわずらいから自由になり、学業と研究にひたすら 没頭できました。これはなんと言っても私にとって一番大事なことでした。この一年、日本人の後輩に分子生物学実験のトラブルシューティングを教えたり、ハイデルベルグ大学の学生と共にFRET(蛍光共鳴エネルギー移動)バイオセンサーの研究をして2人で発表したり、新しい研究室に所属したり、企業の人とレアメタル分離やICP-MS(誘導結合プラズマ質量分析)のテクニックを交流したり…色んな国や分野の人と出会って、毎日が充実して、沢山のできごとと出会いがありました。

    経済上の援助だけではなく、財団主催の交流会なども多彩でした。会社のクリスマスパーティでは、社員の方たち面白いパフォーマンスを思い出すといまでも思わず笑ってしまいます。様々なイベントの中で一番印象深いのは、やはり4月の新採用生の研究プレゼンでした。うち一人はSPR(表面プラズモン共鳴)という難しい概念をとてもわかりやすいことばで説明してくれました。スライドの工夫や説明の熱心さが段違いでした。自分の研究を他の人に理解してもらいたいという気持ちに私は心底感動しました。もし研究者みんながそんな心構えを持っていれば、研究の世界はもっとバリアフリーになって、お互いに新たな進歩ができるのでしょう。もう一人は坂口安吾の研究をしていました。わたしも日本文学が好きなのでその方とことばを交わしました。今まで知っていた文学の研究者はみな研究を単なる仕事とみなして、自分の研究以外のことについては無知と無関心の人ばかりでした。しかし、その方は私の小さな観点から話を広げて、私の知らなかった文学の世界を沢山教えてくれました。自分の研究分野だけでなく、日本の文学そのものに対する愛着がはっきりと伝わって来ました。財団を通じてあれほど優秀な人に出会えたことは、本当に有り難いことです。

    私は以前6年間日本生活の経験もあり、他の奨学金も受けたことがある。しかし、市川国際財団とともにしたこの2年間は、これまで私が日本で味わえなかった多くの経験と人、社会に結び合わせてくれた。異なる分野から得られる知識はもちろん、初めて訪れる場所から多様な経験と知識を得ることができた。そこから得られる知見は、研究はもちろん、自分の人生の中でも新しくて有益なものであった。研究から少し離れる時間を儲けたことも研究に非常に役立つことであった。友だちもたくさんでき、可愛い後輩たち、いろいろアドバイスしてくれる先輩まで財団を通じて一気に人的ネットワークが広がった。最も嬉しかったのは私の近況を伝えたり、研究の悩みも相談できたり、いろんな問題についての考えを討論することができる心強い父親みたいな存在として担当者が支援してくれたことである。

    私自身は、様々な研究者間の架け橋になれるような研究者を目指したいと思います。特に、中国出身の私が日本で研究した経験を活かし、どの国やどこの研究機関といった固定した意識にとらわれることなく、どこへ行ってもニュートラルな立場で活躍できる、実力と広い感性を兼ね備えた研究者になりたいと思っています。複数の文化の橋渡し役として、中国を起源とする文化の奥深いところを他の研究者に理解してもらい、そして私自身も自分が知らなかった研究の世界をどんどん教えてもらい、相互に発展できるような研究者になりたいと思っています。そのため、いつかはまた日本から旅立ち、他の国で研究を続けることになります。しかしどこへ行っても、財団の「恩返し」の教えは心の中に絶えず響き続けると思います。

    現在、レアメタルを特異的に吸着・回収する新規生体分子のテサインと応用について研究しています。レアメタルは科学技術を支える重要な資源です。しかし、多くのレアメタル、特にレアアース類は、大きさや電荷などが酷似しているため、従来の物理・化学的な分離・精製方法を利用すると環境負荷が大きく、精製度が悪いなどの欠点があります。それで、生物が持つ抗体という分子を特異的に認識することに特化したものを利用してイオン状態のレアメタルの分離を試みるのがこの研究の要です。

    もともとは学部生のこの研究が終わればアメリカに留学する予定でしたが、植物の脂溶性二次代謝産物分泌メカニズムの解明という分野にまた興味が湧いて、もう2年間日本に研究を続けたいと思いました。そしてまた研究の合間に、財団主催の交流会に参加したいと思います。 短い一年でしたが、市川国際奨学財団のおかげで色鮮やかな日々を過ごせました。
    (平成29年9月修了)

  • 陳月

    市川国際奨学財団奨学生として、採用して頂いた以来の一年間、大変お世話になり、心より感謝しております。一年間ご支援をして頂いたお陰で、経済的な心配なく、学習生活により一層専念して励めることができました。奨学金の使い道は、学費として使わせて頂きました。また、貴財団が開催して頂いた様々な奨学生交流活動に参加することができ、日本社会・文化や、大学院生の研究生活についてより深く理解することもできました。このような貴重な経験を、自分の生活に活用して頂きたいと思っております。

    市川国際奨学財団のお陰で、一年間に、東京研修、ユニバーサルマナー学習(都合上参加できませんでしたが、このきっかけを生かさせて頂いて自分で調べました)、山登りといった交流活動から、都市の成り立ち、人間どうしに築いたきずな、または人間と自然とのつながりについて学ばせて頂きました。いずれも楽しさを感じさせただけではなく、生活習慣の変遷、お互いに尊重しながら生活を送ること、および自然との物質のやりとりといったところにおいて思考ができ、学校で習った衛生学、薬剤学(化学物質を医薬品にする仕方)や天然物化学などの科目で身につけたコンセプトが一層色濃く記憶に残りました。常に相互関係を見つけながら広く学べる、という人間に成長していきたいと強く意識しました。

    現在、学部三回生の私は、まもなく研究室配属を迎える時期にいます。その後は本学の大学院の入試を受け、大学院に進学していきたいと思います。教えることで勉強する三年間を過ごし、公共衛生から分子の働きまで学ぶことができました。「自分の専門分野では、まだまだ探索できるところがこんなにあるのだ」と思いつつ、自分の価値を感じながら日々勉学してきました今、薬で人を助けたい気持ちで生体分子のメカニズム解明という方向に進みたく、創薬(治療用または予防用)のターゲットとなる反応経路を探していきたいと思っております。また、市川国際奨学財団のご支援をいただき、日常生活でディベート系部活や専門以外の書籍から学ぶ余裕もでき、批判的な考え方を身につけ、まさに今までのディベートのような熱い切磋琢磨でさらに自分を磨くことを目標として努力していきたいと存じます。留学生・ESS部部員として、時々、グローバル化の進みに意識しながら自分のアイデンティティを検討しますが、世界中の変化をつかめた上で積極的にコミュニケーションをとる姿を目指しています。来年の四月に、自主的に学び、研究をする卒業研究生になりますが、大学にこもって実験を重ねながら、日々感謝な気持ちを抱いており、大変貴重な経験を私に与えた社会に恩返しをしたいと存じます。

    この度、奨学生として市川国際奨学財団とお出会いができ、ほんとに幸いなことであると存じ、感謝の気持ちがいっぱいで、もう一度お礼を申し上げたいと思います。今後も、奨学生OGとして恥のならないよう、努力していきます。貴財団の益々のご隆昌、ご発展を、心よりご祈願申し上げます。この度は誠にありがとうございました。
    (平成29年9月修了)

  • 劉威

    平成二十八年十月、奨学生として採用されてからあっという間に一年たちました。この一年間、本当にありがとうございました。

    採用される直前に、父親が他界しました。これからどうしようと、人生の中で一番苦しい(精神的にも、経済面にも)時期はありましたが、採用されたことにより、金銭面的な苦しみが和らぎ、苦しい時期を無事に乗り越えました。

    辛気臭い話はここまで、私の近況を報告させていただきたいと思います。採用された当初、水理学にしか興味がありませんでしたが、一年間の専門授業を受け、土系の研究にも興味がわいてきました。特に、土質力学の研究が面白いと思い始めました。身近な例を挙げると、関西空港が海に沈んでいくことや博多駅前の大きなホールが出来たということがご存知だと思います。それは、地盤沈下といい、土の中にある間隙水が外力によって押し出され、土の体積が小さくなるという現象です。もし間隙水をコントロールすることが出来たら、これに関連する災害も防止することができるようになるだろうと思います。そのため、今は主に土について学んでいます。

    学業以外にも報告させていただきたいことがあります。一年間かけて作った日本留学試験向けのテキスト&ワークブックができました。理系学部留学生の受験生の人数が文系と比べたら極めて少なく、そのため出版されたテキストブックがなかなかありません。少しでも彼らの力になりたいと思い、一年前からテキスト作りを始め、最近ようやくできました。出版することにはなりませんが、勤務先の塾の京都校、大阪校、東京校に使っていただいております。それだけでも楽しいです。

    長くなりましたが、この一年間本当にありがとうございました。財団との大切な思い出を忘れずに、これからも頑張っていきたいと思います。
    (平成29年9月修了)

  • 王慧

    平成29年9月をもちまして、市川国際奨学財団を修了することとなりました。時の流れは本当に早いと感じます。財団の採用式はまるで昨日のことのようで、代表理事から教えていただいた「恩をおくる」という言葉もまだ耳の奥で響いています。

    採用当時は就職活動という長くて先が見えないマラソンを走り始めたところでした。就職活動を経験された方はご存知と思いますが、非常に辛い時期です。特に、近年留学生の市場需要が落ち着いているため、日本での就職活動を甘く考えたらひどい目に合うといわれています。私の知る留学生の多くは、就職活動と学業に専念するため、アルバイトを辞めました。しかしながら、私は生活費と学費を自分で賄っていたため、アルバイトを辞めることはできませんでした。このような悩みを抱えていた私ですが、財団から奨学金をいただく機会を得ました。この話をいただいた時は、まるで砂漠で長旅をしている人間が脱水症状で倒れる寸前に水をもらった時のように嬉しく、心の底から感謝しております。また、財団からは経済的な支援だけではなく、就職活動についてのアドバイスもいただきました。その結果、念願の小売業に就職が決まり、満足できる形で就職活動を終えることができました。

    先ほども述べましたが、私は採用式で代表理事から教えていただいた「恩をおくる」という言葉に影響を受けました。そこで、今まで余裕がなく、できなかったことをやってみようと決め、現在は多文化教室という対中国人児童の日本語指導のボランティア活動を行っています。この活動を通して、ひとつの問題点に気づきました。それは日本に来た中国人児童の中で、本人の意思で来た児童数がすくないということです。ですので、生徒を指導している時、日本語の問題だけではなく、心のケアにも気を配っています。財団の手厚いサポートがあったからこそ、私は自分が今まで感じた「温もり」をより多くの方に送ることができました。

    市川国際奨学財団にお世話になったこの一年間、本当に忘れられない思い出がたくさんできました。交流会で江戸博物館を見学したり、江戸文化研究家の瀧島有先生と熱く議論したり、ユニバーサルマナーの講義を受けたり、クリスマスパーティーや財団の30周年祝賀会でこの財団のアットホームさを肌で感じたりしました。今まで知らなかったことを知る機会や、いつのまにかできていた思い込みを見直す機会をいただきました。さらに、財団の交流会に参加することによって、個性的な方々と出会い、たくさんの「絆」をつなぐことができました。

    受奨は修了しましたが、これは終わりではなく新しい関係への始まりだと思っております。今後もOGとして、交流会に参加させていただきたいと思っています。本当にありがとうございました。
    (平成29年9月修了)

  • 王 鵬遠

    時間が経つのが早いです。市川国際奨学財団の奨学生になって、もう2年になりました。

    財団からは経済的な支援だけではなく、日本文化の体験や奨学生間の交流など様々なことをさせて頂きました。

    2年前象印マホービン株式会社の本社ビルで面接した場面は今でも頭の中に残しています。自分の大学成績が良くなかったため、とても不安で、緊張していました。その場面はまるで昨日のようでした。奨学生になるお陰で、アルバイト時間を減らして、研究に専念することができます。そこで、悔いのない学生生活を頑張ろうと思っていました。その結果、半年だけで卒業に必要な単位を全部A以上の成績で習得できました。また、大学院に入って始めた研究ですが、一年間の努力した結果、学会に3回も参加し, 投稿論文までだしました。本当に市川国際奨学財団のお陰で有意義な学生生活を過ごしました。

    市川国際奨学財団は奨学生のためにたびたび、交流会や研修会などを企画しています。交流会を通じて、日本の文化を体験できました。また、異なる大学、異なる研究分野の人と出会い、友達になり、楽しい時間を過ごしました。例えば、ハイキングした際、皆さんは大家族のように助け合い、高い山を乗り越え、その達成感は今にも忘れられません。交流会が終わった後、気分転換ができ、もっと頑張ろうという気持ちになります。これらの交流会を企画して頂いた財団の皆様、また、休日にも関わらず付き合って頂いた財団の方々に「お疲れ様でした」と「ありがとうございました」を心から深く申しあげます。

    2年前採用式で社長から「水を飲む人は井戸を掘る人を忘れず」という恩返しの言葉を頂きました。私は4月から社会人になり、日本の車部品メーカーに勤めます。日本で勉強した事を活かし、高い技術力を持つ日本と膨大な市場を持つ中国の架け橋になり、微力ながら貢献して行きたいと考えています。

    最後に奨学生としてはこれで終了になりますが、市川国際奨学財団との縁はこれからだと思います。
    (平成29年3月修了)

  • 金 垠昊

    今年の3月末になって、お世話になった市川奨学財団も、気づいたらもう2年が立ちました。奨学生になった時を今さら思い出すと、無鉄砲な感じで日本に来た感が強かったのですが、まさに留学生活のメシアでありました。採用式から常に忙しかったのですが、研究に集中できる環境になったのは、何より助かりました。定期的に交流会や研修会でリフレッシュも出来たし、奨学生のみんなと会えたことがよかったと思います。私は研究室の仲間以外には交流する機会がなかったので人を会える機会は大切な感じがしました。この縁を持ってこれからOBとなる皆さんを含めて在学生、これから採用予定になる奨学生たちが各分野で活躍しながら交流会で集めて仲良く話し合いになれたらいいかと思います。

    最後に、特に週末にも関わらず交流会や研修会でお世話になりました、財団関係者の皆さんに感謝を申し上げます。今まで安心して研究に集中する機会を下さった財団の皆さんに本当に感謝を致します。
    (平成29年3月修了)

  • 施 美欣

    2017年3月18日は関西大学の卒業式でした。学長のスピーチや学生の表が各学部長から証書をもらう過程を見て、「やっと卒業できた!」と思いました。その後、合奏団の人が「蛍の光」をうたいました。この歌を聴くと、すごく悲しく、「大学生活もう終わりか」と思い、泣きそうでした。振りかえってみると、大学生活では多くの方々のおかげで、充実で視野を広めることができる大学生活でした。考え方も非常に変わりました。日本での留学生活は私にとって「非常に大きな一歩」をもたらしました。

    大学の先生はもちろん、市川国際奨学財団からの支援もあったからこそ、今の私があります。

    私は小さい頃、テレビの番組で日本文化に興味を持ち始め、日本の文化を更に深く体験したくて、来日しました。しかし、両親は富裕層ではなく、初めて一人で異国に行く私は不安が多くありました。市川国際奨学財団のおかげで、高い物価の日本での基本的な生活を過ごすことができました。また。学業、KUBIC実行委員会と留学生会といった課外活動も充実した、大学生活を送ることができました。本当に感謝しています。

    関西大学の商学部に入る前の私の「商学」と「経済」の知識は日本語学校での留学試験のものしかありませんでした。商学部に入って、企業の人事、会計、広告戦略や国ごとの経済事情も勉強することができました。企業を分析する目はほんの少しでしたが、身につけました。卒業論文は香港と日本の固体廃棄物処理事情を比べて、其々のシステムの良さと私が考えた解決策について述べました。

    4月から東京の不動産会社で働き始めます。社会人としてまだまだ「0のスタート」ですが、関西大学の後輩、財団の後輩、社会に貢献できるような社会人になりたいです。

    また、市川国際奨学財団の担当者が多くの交流会と研修旅行を企画していただき、ありがとうございます。私の経験では、他の財団は奨学金の支給だけで、他の大学の奨学生や社会人との交流はありませんでした。交流会や研修会で他の国から自分以外の分野を研究している人の話を聴いて、自分の視野を広げることができました。大学では学べられないことも多くありました。ほぼ毎回の交流会の後で感想文、学期の終わりに3つのレポートを書く必要がありましたが、書き終えたら、「レポート=まとめ」だということは実感できました。書いてよかったと思います。

    市川国際奨学財団から終了しても、今後の交流会や研修会にも参加して、「後輩」と繋がりたいと思います。市川国際奨学財団への感謝の気持ちを忘れず、今後もっと頑張りたいと思います。今までありがとうございました。
    (平成29年3月修了)

  • 周 芷冰

    私は2年前、市川国際奨学財団の奨学生として採用されました。財団の多額な奨学金のおかげで、両親の負担をできるだけ減らすことができ、そしてより研究、学業に専念することもできました。本当にありがとうございました。

    また、経済的な支援だけではなく、広島、東京研修会や、「阪神・淡路大震災記念 人と防災センター」訪問や、「友にすすめたい私の一冊」プレゼン大会や、「ユニバーサルマナー検定」などの交流会が開催されたため、たくさんの貴重な経験を得ることができ、そして各国の留学生たちにも出会えて、交流を深めながら、お互いの経験を共有することもできました。日本で頑張っている仲間が大勢いることの安堵感と心強さを覚えました。そして、お忙しい中、企画や手配をしてくださった財団の方々には、心から感謝しています。このような温かい財団に恵まれたことは、本当に幸せだったと、今改めて思っています。

    私は現在、日本の近代文学を研究しています。今年の4月から学校の奨励研究員として、現在の研究を引き続き研究するつもりです。そして、現在の研究分野に精通するだけではなく、語学や教育学などの分野に亘って幅広い知識を持つ研究者を目指しています。将来的には、日本で研究した成果を活かし、中国の大学で日本文学を教えたいと考えています。教師として日本文学の魅力を教えるのみではなく、学生たちに日本文化や留学の意義などをも伝えていきたいと思います。そして、日本の文学、文化、社会情況を伝えることによって、両国の国際交流と友好親善への小さな架け橋にもなれると信じています。

    この留学の経験、特に市川国際奨学財団に在籍したこの2年間で体験したことが必ず一生の宝物になれると思います。これからも、市川国際奨学財団の修了生であることを誇りに、自分の分野で精一杯頑張って、そして、両国の文化交流にも貢献したいと考えています。

    代表理事をはじめ、財団の方々に改めて感謝と御礼申し上げます。この二年間、本当にお世話になりました。ありがとうございました。これからもどうぞよろしくお願いいたします。
    (平成29年3月修了)

  • LEE JINHYUNG

    2年間、奨学金をもらって思ったことがあります。

    まず、初めて奨学金をいただくときに話した他の人々との交流です。普段、学校と家、そしてバイト先以外にどこかへ行かない自分にとって、市川奨学財団は様々な場所へ連れていってくださいました。天王山のハイキングからはじめ、舞洲工場やユニバーサル検定など様々な経験は本当に役に立ちました。その中で、大阪府立大学でもなかなか会うことができない韓国人の留学生や他大学の留学生に出会うことができました。また、様々な分野で活躍される方々の話を聞くことができてとてもうれしかったです。

    また、このように外に出ることが増えることとともに、自分自身も引きこもりの生活から少し離れることができました。普段、休日には家でのんびり休むことが日常だった自分が外に出て様々な経験をし、また様々な人々と話し合ううちに積極的に何かを進めるようになりました。その影響もありまして、平成28年度に留学生総会の代表も務めさせていただいてまたたくさんの経験を積むことができました。

    これから私は4回生になり、人生初の研究室に配属され研究することになります。これから、先輩の方々、先生の方々の指示に従って研究の手法を学び、また自分で考えて行動し、楽しい生活を過ごしていきたいと思います。
    (平成29年3月修了)

  • 劉兵

    この2年間、市川国際奨学金を受けさせて頂いて、心から感謝いたします。 お陰様で経済的に助かっただけでなく、ほぼ毎月奨学生の研修会も行われ、日本の文化にも触れることができました。大阪市舞洲ごみ焼却場を訪問、広島平和記念館を訪問、六甲山をハイキング、神戸・防災未来センターを訪問し、防災について学んだり、そしてみんなが楽しみにしているクリスマスパーティーと新年会も参加させていただきました。研修会では、たくさんの友達ができましたし、いろんな国のことを知ることもできました。あたかも昨日の事のようです。時間が立つのは本当に速いです。

    奨学金のおかげで無事に博士学位を取って、卒業できました。私は日本へ来てから、日本の医者になる夢を持って、研究しながら、医師国家試験を準備していました。今年2月に試験を受けて、無事に合格することができました。この4月から姫路で研修する予定になりました。卒業後、新たな人生の一歩を踏み出します。

    奨学生の2年間はあっという間でした。ここで終了することになりましたが、我々の縁が決して終わりではなく、これからOBとして、財団及び奨学生とのご縁をますます深めていかせていただきたいと思います。

    最後に、財団の皆様方のご支援に厚くお礼を申し上げます。これからも、何卒どうぞよろしくお願いいたします。
    (平成29年3月修了)

  • 梁宇熹

    二年前に市川国際奨学財団の奨学生に選ばれ、とても光栄に思います。財団の奨学金支援のおかげで、研究と生活に余裕が増え、親の負担も減らしましたので大変助かりました。

    二年間という短い期間ですが、自分が大きく成長したと感じています。なぜなら、財団は奨学生に対する経済的支援にとどまらず、多彩な交流活動を積極的に開催してくれたからです。交流会の内容は多彩であり、山を登ったり工場を見学したり、楽しい遊びもあり、勉強にもなります。自分にとって面白い体験がいっぱいできて非常に良かったと思います。

    これに加え、奨学生によるプレゼンテーション大会も開催され、奨学生たちがそれぞれの研究内容や興味関心について知る機会が増えるだけでなく、自分の学業にも役立つことができました。

    このような交流活動は近畿圏内にとどまらず、広島や東京など、本来なら一生訪れることのないようなところまで遊歴することが叶えて、そこで見て学んで考えたことが、人生の大切な経験になるのでしょう。

    財団が企画してくれた様々な交流会と研修会のおかげで、仕事でも研究でも、引き込まずにそとの世界に触れることが重要であると再認識しました。自分の視野を広げ、新しい知見と発想を得ることが、きっと留学生活を有意義にしてくれると思います。

    さらに、ほかの奨学生やOB・OGたちとの交流を通して、自分の知らない世界に触れることができ、時にはおもしろい発想に触発され、自らの研究の間口も大きく広げました。なにより友達がいっぱい増えることが実に嬉しかったです。「袖振り合うも多生の縁」という言葉が表すように、財団の方々や奨学生同士との出会いを大切にするために、いままでは財団の交流活動に全部参加してきましたが、やはり大正解だったと思っています。

    財団の奨学生でいる期間は今年の三月をもって終了しましたが、奨学生として過ごす二年間は自分にとって一生の宝である。これからは感謝の気持ちを胸に、学業を精進するとともに、市川国際奨学財団の運営と発展を心から応援していきたいと思います。
    (平成29年3月修了)

  • 孫 啓翔

    修士課程において、市川国際奨学財団の応援を頂きありがとうございました。

    知らず知らずのうちに、日本に留学してきてもう八年間過ぎました。子供の頃に研究者になる夢は思わず日本で実現することになりました。最初に日本に来た時、日本人の自由と規律の調和、ちゃんとした礼儀、自然の美しさに感動し、留学することに決めたのです。しかしながら、私費留学生として日本での生活は決して容易ではありません。今から考えると、もし奨学金や学費免除などなければここ(研究者)まで辿り着けないのでしょう。今まで頂いた奨学金と学費免除の総額は既に500万円以上となっております。我が中国では「滴水之恩、当似湧泉相報」という言葉があり、つまり受けた恩恵がどんな小さなものであっても湧き水のように大きく返すべきですが、まだ何の貢献がない自分は恥ずかしく思います。その故に、自分の夢に向けて常に自分の限界まで挑戦し、自分がやっている研究及び自分の役割について反省しています。

    市川財団の活動に通じて色々なことを勉強になりました。広島原爆遺跡の見学と現地の被曝者の交流で平和の意味と生命の大切さが深く考えるようになりました。四日市市への訪問と現地の市民の交流によって環境問題や自分の国の現状に深く認識するようになりました。また、同財団の理事、教授、奨学生たちの交流も盛んに行われ、異分野と異文化の交流はとても貴重な経験と思います。もし大学の先生になったら、これらの活動及び交流は自国にも広めようと思います。

    研究については世界トップレベルの難しさが実感しました。孟子曰く「天の将に大任を是の人に降さんとするや、必ず先づ其の心志を苦しめ、その筋骨を労し、その体膚を飢えしめ、其の身を空乏し、行ひ其の為すところに払乱せしむ」。いろんな試練を乗り越えなければ研究者にならないのはやはり事実です。財団のお陰で生活と精神面のストレスがある程度解消されましたが、周りの研究者は決して楽しそうに毎日研究することがありません。成果が出るまでにずっと苦しんでいます。幸い、私の場合修士課程の末期にようやく成果がでました。

    財団のお陰で研究者の夢が現実になることが心から感謝しています。そして、「大学の先生になりたい」という新たな夢に向けて頑張ります。
    (平成29年3月修了)

  • 李素熙

    2015年度の秋から貴財団の奨学生としてご援助をいただきはじめ、一年と半年が経ち、修了を迎えることになりました。振り返ってみると、当時、貴財団の奨学生になれるとの通知は干天の慈雨でした。大学院に入学して学期中には学業のことで、夏休みにはインターンシップなどで休む間もなくがむしゃらに取り組んでいて疲れ果てていた私に「一息してまた頑張ってください」との応援のエールのように感じ、とても励みになっておりました。

    また、その後、研究や進路のことで悩んでいた時、交流会に参加すると何か学ぶことがあり、感じられることがあったのでとても貴重な時間でした。他の留学生たちの研究の話を聞かせてもらったり、話し合ったりすることによって、「私だけが大変じゃなんだ、みんな大変なことがなる中で自分がやっていることを楽しみながら頑張ってやっているんだ」ということに気づかれ、とてもいい刺激にもなり、気持ちを切り替え、次の生活に前向きに向けることもありました。

    今年4月になりますと来日の5年目に入ります。文化も人種ももっとも似ている日本での留学生活とはいえ、異文化での生活はやはり時には誤解されることもあり、理解するまで時間を要することもたくさんあり、辛い思いをしたこともあります。しかし、そういうことを乗り越えられたのは、困った時に必ず手を貸してくれる人々が居たからだと思います。

    貴財団からいただいたご応援ご援助は私が前へ前へと進められるように支えとなっておりました。 それは何でも大変なことがあったら気軽に連絡してくださいと暖かい声をかけてくださる担当者の方や、恩返しの理念を大事に引き継いでこられた代表理事の想いのおかげだと思います。

    それから、わたしは進学することを決め、今年春からはドクター1年生になります。 まだ日本に滞在することになりますので、せっかくこのように結ばれた縁を大事にして、引き続き、これからはOGとして交流会に参加させていただきたいと存じます。私がいただいた恩恵を大事にしながら、何らかの形で誰かの助けになるような人になれるように私なりに頑張っていきたいと思います。再びお礼を申し上げます。貴重なご縁を、ご援助をありがとうございました。 今後とも宜しくお願い申し上げます。
    (平成29年3月修了)

 

平成29年4月度奨学生になって

  • ヨットモーン ピムプラパー

    この度は、市川国際奨学財団の奨学生として採用して頂き、誠にありがとうございました。おかげさまで勉学に打ち込むことができ、大変感謝しています。

    私の両親は日本企業に働き、子供ころから日本の教育環境に感銘を受け、大学院進学は日本でと決意しました。さらに、日本におけるタイの研究は盛んになっています。そのため、日本語を勉強して、たくさんタイに関する日本の論文、新聞及び雑誌を読んで、タイのことを良く理解できるようになるだけでなく、タイの外で知らない情報を把握することもできます。

    私は将来、国、社会、人々のため豊かな生活を実現したいという夢を抱くと思いますので、3年前に日本に留学し、その後大阪市立大学大学院に入学しました。大学院の博士課程を修了したあとはタイに戻り、そうした問題を解決するだけでなく、タイの発展のために大学教員として大学で働きたいと考えます。現在まで培ってきた知識や技術に加え、自らの研究を通じてタイにおける経済・社会開発に貢献したいという気持ちが芽生えています。私はこれまで多くの人からチャンスを与えられたので、次は人々にチャンスを与える人間にもなりたいです。そのような思いを東南アジアの中の人々と共有できる場を作りたいと考えます。

    貴財団に採用していただいたおかげで、私の夢を与えてくださるだけではなく、今からアルバイトの時間を減らし、勉強に取り組むことができるようになりました。

  • 関佳

    I am Guan Jia from China. It is my big honor to be selected by ICHIKAWA foundation scholarship, which will provide a great help on my study and life in Japan.

    When I was a child, I was interested in numbers and became good at Mathematics. After entering in the high school, another dream appeared in my mind that was studying abroad and experiencing a different life outside. My parents could not support me because of the expensive cost. Then I worked hard, saved money and at the same time found what I would be expert in. After contacting a lot of cancer patients in my job and witnessing some of them bankrupt during the treatment caused by the expensive medical expenses, I recognized what I want to study in the future. That is Pharmacoeconomics.

    Now I study in Kyoto University, Graduate School of Medicine and Public Health as a third-year PhD student. My major is Pharmacoepidemiology and my direction is Pharmacoeconomics. Our mission is to improve the quality of health care, service more and more patients in the aging society and to control the cost at the same time. The new drugs indeed prolong our life, but we cannot ignore the much higher price. In addition, among the various drugs, we want to know not only which one is the most efficacy, safety but also which one is the most cost-effective. It means at the same cost, we can get the best treatment or with the same efficacy, we can spend least.

    My research is treatment patterns and associated direct health care costs in patients with multiple myeloma during the era of novel agents in Japan. Based on the big data from a commercial claims database, which covers over 10% of the whole Japanese population, my research could provide the analysis outcomes from the real-world data and compare the results with other countries and identified the differences from treatment guidelines. In the cost analysis, there is still no standard around the whole world. It is common accepted the survey from patients, estimates from the physicians, or even previous studies, which will never reflect the true cost. Therefore, my research according to the real-world data will first illustrate the true cost in patients with multiple myeloma in Japan.

    After my graduation, I plan to continue doing research on Pharmacoeconomics in cancer patients. I hope my endeavor would help the patients and governments reduce medical expenditure and improve the patients’ life. I will do my best. Again, thanks to ICHIKAWA foundation scholarship that I can focus more on my research without concerning about living issue.

  • 叢 博傑

    この度は、市川国際奨学財団の奨学生として採用して頂き、心より感謝を申し上げます。そして、市川国際奨学財団の奨学生の一員としてスタートできることをこのうえなく光栄に思っております。

    おうか満開の季節を迎えるとともに、新学期が始まりました。新しい知識を学んだり、新たな発見ができることをわくわくしておりますが、一方で、経済的な不安もあります。今までは、両親に負担をかけないように週末の昼間は実験を早めに終了して夜からアルバイトをしに行きました。なるべく学業に影響しないように努力しているが、アルバイトの疲れがなかなか取れなくて次の週の学業に影響してしまうので、非常に困っています。しかし、市川国際奨学財団のおかげでその不安や悩みを解消することができ、学業に専念することができます。

    私は日本に来て8年になりますが、日本人と深い絆ができています。その人たちはかつてのバイト先の店長や大家さんですが、今は家族のような存在です。お盆休みや年末年始休暇のときに、長浜に行ってみなさんに挨拶をしています。私は彼らに心から感謝しており、その気持ちは自分が前に進む力になっております。今日、私は非常にうれしいです。なぜならば、市川国際奨学財団の大きな家族の一員になれたからです。奨学金の期間は2年間ですが、そのあとも市川国際奨学財団と交流し続けたいと考えています。さらに、アジア諸国の人々と交流し、お互いに文化や習慣を理解して繋がりを深めることができるからです。

    今の私は未熟で、たくさんの人々に支えられていますが、一日も早く皆様の期待にこたえるような人材になれるように、精一杯努力していきます。そして、それまでに頂いた恩を社会や人々に返すように奮闘します。また、自分自身から、そして自分の周りから国際の交流・理解を促進するように努力していきます。

  • KANG BYUNG JUN

    まず、未熟な私を市川国際奨学財団の奨学生として選んでくださった市川国際奨学財団の関係者の皆さんに感謝の気持ちを申し上げます。

    私は韓国出身であり、現在は神戸大学で電気電子を専攻しています。今年、博士後期課程に進学しました。光と物質の間に発生する相互作用を調べ、デバイス(主に光デバイス)への応用を目指す研究をしております。

    博士後期課程への進学を決めたとき、最も気にしていたことは経済的な部分をどう済ますかということでした。しかし、そのような心配は市川国際奨学財団のおかげですっきりとなくなりました。経済的なところに時間を取られず、益々と自分の研究に集中することができるようになりました。良い研究業績が得られることを期待します。また、経済的な支援だけではなく、財団が企画している様々なイベントへの参加も期待しています。様々な経験を通じて、精神的な、かつ肉体的な成長ができればと思っています。

    今回の絆が、私と財団との関係に留まらず、韓国と日本の良い関係へ発展できるように、頑張りたいと思います。これから2年間、財団、または奨学生の皆さんと共に、素晴らしい思い出を作りたいことを期待します。よろしくお願いします!

  • 杜 依濛

    この度は、市川国際奨学財団の奨学生として採用していただき、誠にありがとうございます。

    私は日本に来てからもう五年目を迎えています。現在、環境経済学という学問を専攻として、環境問題や再生可能エネルギーの普及や利用に関する研究を進めています。特に、発展途上国における再生可能エネルギーの導入に伴う地域経済効果について関心を持っています。

    市川国際奨学財団のお陰で、経済的に不安なく学業に専念することができるようになりましたので、これからは、自分の研究をトップクラスの国際学会や海外ジャーナルに発信することを目指そうとしています。

    私はずっと、人と人との繋がり、そして、素晴らしい魂と知り合えたことが人生の大切な財産だと思います。なので、皆様とお会いできて、本当に嬉しいです。そして、この何よりもの財産をくださった市川国際奨学財団にもう一度感謝の気持ちを申し上げたいと思います。
    ありがとうございます。

    これからは、 奨学生という自覚をしっかりと持って、自分の夢に向かって日々精進して参りたいと思います。

  • 施聖芳

    この度は、市川国際奨学財団の奨学生として採用していただき、誠にありがとうございます。

    採用のご連絡を受け、今後の大学生活に明るい兆しが見えました。今回頂いた奨学金は、誠心誠意打ち込むための研究費と生活費として大切に使わせて頂きたいと思っております。私は今までよりもっと広い視野を身につける機会を与えられただけでなく、大きな安心感を抱くことができました。

    私は中国で修士を修了した後、もっと多くの知識を身につけるために、日本に留学に来ました。日本は発達国家であるため、生活費はかなり高くなりました。そして日本で初めて一人暮らしをすることにより、いろいろとお金が必要になりました。用意していた資金は予想以上の速さで目減りしていくことにストレスを感じていました。お金の問題で、学外活動に精力を注ぐことが全くできません。家計の状況を考えればもちろんアルバイトをすべき状況にあるのですが、順調に卒業できるために、研究に全力を尽くしたい、何より自らの理想を達成したい、という思いのため、アルバイトをせず、家族に無理をいっておりました。学費や生活費は両親の仕送りに頼っていました。しかしながら、家族からの経済的支えに限りがあり、今までいつも節約するように気をつけています。それでも、生活がまだぎりぎりであるため、たいへん苦しい状況になりました。今は市川奨学金のお蔭様で、両親への経済的負担を減らすことができ、自分の生活を改善することができたと思います。経済的な問題を気にすることがなく自身の理想を追求することができるという喜びを感じております。したがって、より勉強に対する意識も高まり、より前向きな気持ちで取り組むことができています。

    私は今セラミックス/金属複合材料に取り組んでいます。もし絶縁体であるセラミックスに電気特性を給与することができれば、電器デバイスとしての応用が実現でき、もっと多くの応用が期待されています。将来は、私は先生になりたいと考えています。先生になったら、自分の研究を続けて、学んできた技術と知識を学生に伝えるとともに、多くの人材を育成したいと考えています。そして社会の発展に貢献できる人材になりたいと思います。今回市川奨学金をいただいて、学費などの心配をすることが無く、勉学に集中することができます。さらに、自分の将来の夢を果たせるように、研究に専念できます。それ以外、財団の交流活動で、他の奨学生の方との交流も大切な経験だと思います。

    最後に繰り返しになりますが、もう一度市川奨学金にお礼の気持ちを申し上げたいと思います。私はさらに研究に励んでいこうと思っております。将来は社会で活躍できる人間になれるよう、日々努力致してまいります。そしていつの日にか自分が受けたこの恩を他の人たちに返せるよう努めたいと思っています。

  • 李浩鎮

    このたびは、市川国際奨学財団の奨学生として採用していただき、誠にありがとうございます。奨学生としてほかの奨学生の皆さんにお会いできたこと、光栄に思います。

    私は、階層構造を持つネットワーク制御系の解析に関する研究をしています。ここでいう階層構造を持つネットワークとは、大規模ネットワークを複数の小さいネットワーク同士からなるネットワークとしてみることでその全体像を把握しやすくなるようなネットワークを指します。そのようなネットワークに対して、代数的連結度という数値をより簡単に計算する方法を研究しています。代数的連結度はネットワークの丈夫さの尺度として使える数値であり、ネットワークが決まると一意に定まります。要するに、私の研究は大規模ネットワークの丈夫さをより簡単に評価する方法を探すためのものと言えます。

    私の家は去年父が退職し、残り1年の博士後期課程における生活費や学費に関して大変心配していました。そんな中、奨学生に応募する機会が与えられ、最終的には採用していただき採用式に参加できたことをうれしく思います。

    おかげさまで経済的な面の心配は全くせずに研究に集中することができるので、残り1年の博士後期課程も頑張って有終の美を飾りたいと思います。そして将来的には自分の研究を社会に役立てる、市川国際奨学財団の奨学生として恥ずかしくない研究者になりたいと思います。

  • 陳 暁芝

    この度は、市川国際奨学財団の奨学生として採用して頂き、感謝致します。

    日本人の礼儀正しさに感心して、日本文学・日本の伝統文化に興味を持ち、日本語を勉強してきました。「日本語を勉強すれば、日本人と交流しない限り、日本人らしい日本語が話せない。日本文学を勉強すれば、その文学を醸成する社会事情・風土人情への理解は基本であり、資料の現地現物調査が行わない限り、真の研究が進めない」。これは私の留学の理由でした。

    両親の経済援助とアルバイトの収入で留学生活を送ってきましたが、留学は私の想像を超えた以上のものでした。留学生活には時間、精力、と経済力が必要とされています。特に経済的な面に於いて、文学会を参加したり、研究資料を入手したり、専攻の作家の記念館に寄ったりすると、お金の支出が難題になっておりました。

    一方、農業に携わっている両親の収入が不安定という面もありますが、特に両親の体力のことを心配していて、家庭の経済的負担を少しでも減らすことができればと考え、バイトの時間を多めに調整してきていますが、その代わり、研究時間が不足となることにも気づき、悩む最中でした。

    ところで、このたび、貴会が私を奨学生として認めてくださり、奨学生として採用してくださりました。感激の気持ちと心強い気持ちでいっぱいです。改めて感謝の意を申し上げます。お陰様で、両親の負担を低減し、経済的な不安をなくしたため、もっと研究に専念することができました。奨学金は、研究費用・生活費用として大切に使わせていただきます。

    お陰様で、学業と生活が両立できるようになり、充実な日々が送れるようになりました。市川国際奨学財団の奨学生の誇りを持ちながら、研究者としての能力と躾を磨き、社会に役に立つ人材になれるよう頑張ります。

    今後、奨学生の皆さまと盛んなる異文化の交流を楽しみにしております。末筆ながら、重ねてお礼を申し上げます。誠にありがとうございました。